この辺りは


 湘南新宿ライン新川崎駅あたり、大昔?は新鶴見操車場が広がり、1970年代前半までは、首都圏でいちばん最後まで蒸気機関車がたくさん使われていた。それが国鉄からJR貨物になったころなのかな?閉鎖になり、いまでも新鶴見機関区はあるが、往年の「感じ」はない。
 操車場の跡地は広大な荒野のようになっていて、ススキの野原が広がっていた。たしか2000年代前半あるいは2010年代になっても、そうっだったのではないか。しかし、その後、一気に開発が進み、会社やマンションや老人ホームやスポーツ公園や大型ショッピング店になった。
 それでも殺風景ゆえに旅心を誘われるような、その荒野な「感じ」は若干は残っているのは、秋になると線路沿いにススキとセイタカアワダチソウがたくさん花をつけるからだろうか。
 最近のJR貨物の主力機関車は桃太郎とかなんとか書いてあるような種類で、最後までブルトレを牽引していたEF66はときおり見かけるが、ブルトレ牽引のときの塗装色ではないみたいだ。そのJR貨物色?のEF66が長いコンテナ貨物列車の先頭で走ってきた。こちらは並走する湘南新宿ラインからその貨物列車の写真を撮ったわけです。
 コンテナ貨物もずいぶんガラガラでコンテナを載せていない編成をよく見たものだが、最近では、長い編成でほぼほぼコンテナを積んでいる列車も見かけるような気がする。気がするだけなのかな。鉄道輸送になんらかのメリットが見出されているのかしら。
 私が小学生だったこと、コンテナではなくてワムって種類の貨車を何十両も連ねた貨物が秋の、夕方に走っているのを何回も見た。あの頃は田畑が広がる平塚市の北側のエリアは、広く貨物列車が見渡せる「広さ」が広がっていたのだろう。秋の夕暮れの長い長い貨物列車が走っている光景はそんなわけで懐かしい。ドゥービー・ブラザースのロング・トレイン・ランニンって曲を聴くと、こうして日本の秋の貨物列車を思い浮かべます。