二日遅れの日の出


 朝、6時に身体に突き上げるような感じがあって、縦揺れの地震か!と驚いて飛び起きたが、地震など起きていなくて、なんだったのか判らない。それで起きたので、自家用車を運転して湘南平まで行ってみる。到着して車を降りて広場に出て、海を見渡した瞬間に日が昇って来る最初の光を目撃。元旦にはどれくらいの人が詰めかけるのか知らないが、今日だって、いつもよりずっと大勢の人が集まっていた。今日は箱根駅伝の復路の日だから、この湘南平から超望遠レンズで国道134号線を走る選手を撮るのだろうか、テレビ塔に緊急的に?据え付けたらしい足場に大きなテレビカメラが上がっている。ほかにもなにかの中継装置のようなものを設置して操作している人もいた。それほど寒くない朝。富士山もきれに見えた。相模川から流れ込んだ川の流れをそのまま相模湾に延長して直線を引いたように、水の色なのか、海面上の霧なのか?周りと違う色に見える。
 一旦、家に戻ってから、今度はバスと電車で鎌倉へ行ってみる。鶴岡八幡宮は初詣客で混雑しているに違いないと思い、そちらには近づかない。農協の直売所や丸七商店街はまだ開いていない。由比ガ浜海岸まで歩いてみる。海岸に対して遊んでいる人はいない。それだけで駅に戻って、疲れたから帰った。風邪が治ったばかりで下半身の筋肉、大腿やふくらはぎの筋肉が、痛い。

 昨晩、テレビの平成万葉集と言う特番で、被災地の女川町に住む、当時16歳の少女が震災前日の3/10に撮った写真というのが写った。その少女は写真が趣味で短歌も読む方。もちろん短歌の番組だからそっちが主なのだが、そこで写った震災前日の女川港の写真、向こうに雪を纏った森、手前にたくさんの漁船、快晴の光と青空、の写真が素晴らしかった。震災の前日に撮られたという情報がどれだけそれを見た私の気持ちに作用しているのか判らなかったが、少女が、あんなことが起きるとはつゆしらず、ただ当たり前のいつもの景色を撮った、と言う。その「いつもの」が見る人にとっては「いつもの」ではないこと、それでも撮った人には気負いがないこと、などのいろいろが関係した感想なのだろうか。


相模湾に白く直線状に伸びる領域は何でしょう?