晩秋のアイリス


 朝、自転車をのんびりと漕いで、茅ヶ崎市西久保や萩園の畑(家庭菜園もあり)の中の道を行ったり来たりする。朝露が花びらや野菜(ピーマンや唐辛子があった)の表面に光っている。畑の花は、花屋が作る切花に比べると、当たり前だけれど繕われていない。それがいいと思う。相手は花なのに、けなげだなあ、などと勘違いな感想を覚える。水仙らしき植物の新しい葉を撮っていたら、自転車に乗ったおばさんがやって来て、いまごろアイリスが咲いたので見に来なさいという。おばさんの後を自転車で着いていく。結構速い。おばさんの家庭菜園に入れてもらい、アイリスを見せてもらう。おばさんは「好きに撮っていっていいわよ、私は花が好きなのよ、じゃあね」と言って、すぐに自転車にまたがり行ってしまった。おばさんはどうやら私を見つけて、手入れを終えた帰り道に声を掛けてくださり、家庭菜園まで引き返してくださったらしい。その時間、アイリスには日が当たっておらず、写真を撮るにはちょっと厳しい条件ではあったが二枚ほど撮影する。普通は、晩秋(というか冬)には咲かない花なのだろうか?(その後調べてみたら、春秋二回咲くアイリスがあるが極めて珍しいらしい)

何の枯木なのか?

これがアイリス

 昨日のブログで「宣言」した通りに、9時半〜12時、16時〜19時、部屋の掃除をする。いつものとおり、やると決めたらどんどん捨てる。今回、VHSのテープとか、カセットテープとか、以前は大事にしていたものを、もう見ないだろう聞かないだろうと思い切り、どんどんどんどんどんどん捨てる。子供が小学生だったころには年に何度も行っていたオートキャンプ用の道具も、いつのまにか錆び付いたバーベキューグリルやらをどんどん捨てる。古くなって壊れたカメラも捨てる。

 掃除のあいだに茅ヶ崎駅南口近くのイタリア料理「イル・パッソ」へ行く。私はルッコラと牡蠣のパスタを食べる。大粒の牡蠣はワインを振りかけてグリルしてある(のだと思う)。これが実に旨い。
 そのあと、開高健記念館に立ち寄ってから、海沿いのサイクリングコースを少し走った。