と16 鍋冠山


 ホテルはグラバー園の近くで、14日の夜には、高台に住む方たちの「一般道路」になっている「斜行エレベーター」とさらにグラバー園の上の入り口前にいける「垂直エレベーター」を乗り継いで夜景を見に行った。グラバー園の上の入り口から更に山の斜面に建つ住宅街のすきまを縫うように、細い道を登っていくと、鍋冠山という展望スポットになっている山の頂上に出られるらしい。14日の夜も、その途中まで家族で行ってみたのだが、誰もいない夜道で住宅が途切れたあたりにふるぼけた鳥居がある祠があって、そこから先は森の中に入っていく感じの暗い山道で、怖くなり引き返した。
 さて、15日は朝から雨で、長崎市文化歴史博物館を見学したあと、タクシーで、タクシーの運転手さんに聞いたらトルコライスなら「ツル茶ん」だと言うことだったので、ではそこへお願いしますと食べに行く。その後、雨を避けるようにしてアーケードの商店街をぶらぶらとして、事前に調べておいた映画館のビルの上階にあるdico.appartmentというカフェでコーヒーを飲んだ。家族のMはカフェの本棚から、川上弘美の「神様」を持ってきて読み始め、いきなり熊がやって来た、というので驚いている。
 夕方には雨は小降りになる。ホテルに戻ってからは霧雨のようだが、ほぼ止んだので、家族を残して、私は一人でカメラを持って外に出る。昨晩と同様、エレベーターを乗り継いで、山の中腹まで上る。傘をささずにいたが、気がつくとレンズは水滴でびしょびしょ。自分の眼鏡も髪も濡れていた。上の写真はエレベーターを降りたあたりから、手前のシルエットが大浦天主堂


 16日、家族が眠っている早朝からカメラを持って出かける。海沿いに公園を歩き、出島の横から、まだシャッターが閉まっている中華街を抜け、唐人屋敷跡を回り、さらにオランダ坂から活水学園の横を通り海星高校から洋館の並ぶあたりを通り坂を下る。
 そこからまたぞろ一昨日、昨日の夜と同様に、エレベーターを乗り継いで鍋冠山へと歩く歩く。夜でなければ森の中への道も怖くないぞとばかりどんどん上るが、最後はかなり急な階段がずーっと続き汗びっしょり、息も上がる。それでもやっと頂上に行きつく。昨日の雨のせいもあり、晴れていても霞がかかったような景色(上の写真)。
 9時までにホテルに帰るとメールで家族に連絡しておいたので、あわてて戻った。
 この6:30-9:00の早朝散歩で3キロか4キロか、もしかしたら5キロくらいは歩いただろうか。。。
 10時過ぎにチェックアウト。昼には、もうすっかり店がオープンし、観光客が行き交う中華街で皿うどんを食べました。


この二枚は鍋冠山に上る途中です。