青山北町アパートとワタリウム


 22日月曜日の祝日、ワタリウム美術館ジョン・ルーリー展を見に行きました。その途中に青山北町アパートの中を通り、住民の皆さんが不快に思わないようにこっそりひっそりコンパクトデジカメでシャッター音を消し(いつもだけど)、バリアグル液晶ファインダーで目立たないよう腹の位置でカメラを構え(いつもだけど)、何枚か写真を撮ってきました。古いアパートでは庭木も大きく育ち、雑草が全く手入れされていないわけでもないけど、きれいにむしられているわけでもない、といった具合にはえていて、猫がいたりする。こういう風に壁面を撮るのが私の一つの嗜好の傾向かもしれません。新品でなくて年を経た壁だからね、もうそれは唯一です。

 ジョン・ルーリーの絵はかっこいい。いまさらブルーハーツの曲の歌詞が(宮崎あおいがCMの中で鼻歌で歌う千のバイオリンの歌詞だけではなく、どの曲においても)思いのほか繊細でガラス細工のような言葉から出来ているのを知った。ということを絵を見て思った。

 京都の古本屋アスタルテ書房で買った木島始著「象型文字盤」、表題作がとても面白い。でも表題作以外はそうでもなかった。