恵比寿 目黒


 目黒の自然教育園を歩く。ずっと曇天。もし晴れていれば、もっとずっと綺麗なのだろうなあとずーっと思っている。モミジやイチョウはまだ紅葉していないが、それでもいろんな草や低木や、桜やそのほかの木や、そういうのを全部含めてみれば、既に紅葉は第三章?第四章?(全十章のときね)まで進んでいる。既に色とりどり。だから晴れていれば逆光にすかせれば木々の葉は輝くだろうし、落葉が表面を覆ったひょうたん池には木洩れ日がいろんな形の光のスポットを作って、ゆらゆらと揺れるだろう。・・・などと、晴れていない現状をずっと恨んでいたら、ここまで来たのに「意味ないじゃん」。バカみたいだ。

 教育園を歩く前、家族のMと昼食を食べた。シラスとキャベツとアンチョビのパスタを食べたあとに、もう食べ終わったあとに、もう一度メニューを見返していたら、私にはそういう「癖」があると指摘された。自分の選択がベストだったのか?常に微妙な後悔のカケラが残っている・・・のか?晴れていないからと、今ここを歩いていながら既に不満を持っている、というのと同じような、昼食。。。

 恵比寿の東京都写真美術館へ。「二十世紀肖像/全ての写真は、ポートレイトである。」展と「写真新世紀」展を見る。新世紀は今度の金曜日がグランプリ選出の審査。佐内選と清水選の二作品が良いと思いました。
 ポートレイト展は、みごたえ十分。まあベスト盤レコード(CD)みたいに、世界的な著名な写真がずらりと展示されていた。クラインもアーバスもザンダーもフリードランダーもブレッソンもドアノーもエバンスも・・・。もちろん日本勢もそうそうたる。