DANCE


 須田塾のT.Iさんと神田珈琲園で落ち合い、須田塾街歩きコースの様子を少しだけ見学してから、清澄白河のAKAAKAギャラリーにて澁谷征司写真展「DANCE」→竹橋の近代美術館で鈴木清写真展→都立大学のTHERME GALLERYでM/I/T/A[4]EXHIBITION(知人のN村さんが参加しているグループ展)と三つの写真展を廻る。
 ところで須田塾街歩きコースではちょうどS水さんの写真が机上に並べられて、みんなでああだこうだと言っているところだった。S水さんの写真は以前からずっと継続して素晴らしいですね。このブログも読んだり見たりして下さっているそうでありがとうございます。

 最新号か一つ前かのアサヒカメラか日本カメラかのどっちかで、澁谷さんのDANCEからの数枚の写真が掲載されていたのを見たときに、澁谷さんの前後に掲載されている他の作家の作品が、写真をまとめる「括り」がとても判りやすい(例えば「Y字路」ばかりを集めた写真とか)のに対して、DANCEは果樹園の写真があったり象の写真があったり何だかわからないけど多分肌のどこかのアップだと思える写真があったりと、何か名詞や固有名詞で簡単には括れない写真が並んでいて、わっ!すげえ、と思った。15年の間に撮り溜めた写真から選んだ作品だと解説してあった。その写真集が出版され合わせて写真展が開催されると言うので、AKAAKAに見に行った。
 こういう写真を見せることは一枚一枚の写真は名詞で説明が付く具体的被写体を明示しているけど、全体としては写真家がそれらの写真を撮って来た時間の、その時間の流れの中にあった自らを「さらす」ようなことだと思うし、だからそこには簡単に分かる「括り」で括った写真よりも自らをさらけ出してしまう覚悟がいるだろう。そして、それは鑑賞者にとって理解に優しくないようなことにも思えるのだが、その理解に優しくないことをやすやすと乗り越えさせる、今度は集合ではなく一枚一枚の写真の力があるから、鑑賞者はちゃんと何かの満足に導かれる。
 というわけですっかり魅了されてしまい、サインをいただいてその写真集を購入してしまった(後日自宅に配送していただけるとのこと)。
http://www.akaaka.com/gallery/g-upcoming.html

 都立大学のギャラリーは、八百屋の隣、正面は古本屋、右向かいには古びたビル、前の道はゆるやかにカーヴしていて、そんなところに真新しい白い壁の小さなギャラリーが出来ていた。昨日と今日は四人展で、以降12月19日まで四人が順番に個展をするとのこと。個展が楽しみ。http://therme.exblog.jp/14998327/

 今日は少々歩き疲れた。夜、むかしのテレビCMを集めた番組を見る。山下達郎の例のクリスマスソング(なんちゅう曲名なのか?)の流れるJR東海深津絵里のバージョン、なんか懐かしくて泣けますねエ。

 上の写真は地下鉄にて。モノクロでアレ付与したりしてみました。でもあんまり上手く行ってないな・・・