広町の森


 朝4:50に目が覚める。水を一杯。ふとんに戻って、枕元の蛍光灯を付けてあと20ページ残っていたホーガン著「星を継ぐもの」を読み終える。1970年代後半、学生だったころに、SFマガジンだったのかな、何かの雑誌でSF小説100選みたいなありがちの特集を読んで、ハインラインとかクラークとかのSF古典を、最初は百冊読むぞ!と意気込み、せいぜい十冊くらい読んだだろうか。それ以来、ブラッドベリのファンタジーSFこそ読み続けていたものの、ほかのSF小説はほとんど読んでいなかった。だからホーガンも読んだことがなかった。本屋で読者投票NO1とオビに書かれているのに惹かれて、やっと今頃になってホーガンを読んだ。でもなあ、SFには読むのにふさわしい年齢というのがあるのではないのか?あまり夢中になれなかった。最後の種明かしみたいなところにいたるまえにだいたいの筋は見えてしまうし。。。

 読み終えてまだ5:30で、それではせっかくだからカメラを持って出かけよう。近くのバス停6:16の始発に乗り駅へ。JRと大船からは湘南モノレールに乗りかえ西鎌倉へ。駅から徒歩10分くらいの広町の森へいく。着いたのは7:20頃だったろうか、周りの尾根に囲まれていて、広町の森(の入り口および山に登らない範囲)はまだ日もさしていない。それでもぼちぼちと写真を撮ったり、鳥の声を聞いたりしてすごす。しばらくは(30分以上は)誰にも会わないで、黄色い葉をわずかに残している名前の判らない樹の下のベンチに座っていたりする。だんだんと日が当たる高さが低地に移って来る。昨日の雨のせいで、遊歩道はそのまま水の流れになっていて、ほんのたまに行きかう人はみなエーグルとかの長靴をはいている。私は水がしみないように落ち葉の上をゆっくり歩む。写真は撮るけれど、写真を撮るよりも、そこを見ることに注力しようと思う。それでどんどん時間が流れて、やがて日はすっかりさしこんで、逆光の葉を見上げるとやはり紅葉はきれいだった。
 というわけで、今日は風景写真を沢山載せます。







 この写真だけは広町ではなく、明月院のそばの楓。


 昼食は由比ガ浜のラ・ジュルネで。あやこさんオススメのれんこんも食べる。
このれんこん、塩で食べるとさといものように甘く、オリーブオイルで食べると果物のようだった。驚きの美味。