〜24 京都


 京都の夜に、エレファントファクトリーでコーヒーを飲むことがよくある。カウンター席でNO5の珈琲を飲みながら、三個だけ付いてくるレーズンチョコを食べる。そして、店に置いてある本か自分の本の短編を一編だけ読む。23日の夜は店にあった本から、老漁師だかが作ったボトルシップから、その船が現実になっている街の話が誘導されるような不思議な話だった。店を出るときにはコートやセーターに煙草の匂いが付いてしまっている。一晩くらいで消える。店は二階にあって、外はすぐに階段がある。その階段の天井にこの星座早見表で星をつないだ線も描かれたオリオン座のような亀裂があったから、ごそごそとバッグからカメラを取り出して写真を撮る。
 23日に青春18切符で京都へ。14時前に到着する。24日の夜遅くの新幹線で帰宅する。来年の二月に御所南にあるとあるカフェで写真展をやることになったのでその打ち合わせでした。23日も24日も夜のスナップをしながらうろうろと歩き回る。

煮込みの「鈴や」。入ったことはないけれど、いい風情ですねえ。

バスから降りた女性がコンドルの羽根のようにマフラーを広げた。

いつもに24mm単焦点レンズではなく、ズームレンズを持って行ったので、ときどき少し望遠側にしてショーウインドウの中を撮ってみる。

いわずもがなの古本屋

寺町通り。近くの寺ではかぼちゃ供養をやっていて、お参りしたら煮かぼちゃをいただいた。

中華料理屋の窓際には毛沢東の(?)人形

タイかなベトナムかな、の料理屋の窓には少女の写真

 24日の夜には家族のTと男二人で洋食にんじんに行って食事。クリスマス特別メニューを薦められたがそれは食べないで牡蠣フライを食べた。毎年毎年このブログに書いているが牡蠣が出始めると牡蠣ばかり食べる。このまえは横浜の石川町、洋食美松で小ぶりの牡蠣にソースをかけた食べた。ここは牡蠣が小さいかわりに牡蠣フライは15個くらい出てくる。にんじんの牡蠣は、中くらいのジューシーな牡蠣だった。ホワイトソースが美味しい。牡蠣の味もしっかりとしていて素晴らしかった。8個くらい。茅ヶ崎のとんかつ澤樹の牡蠣は大きい。大きい牡蠣はぷりぷりとしているのがよくわかる。
 どれも美味しいが、私としては小ぶりで衣が薄い牡蠣フライにウスターソースをかけて食べるのがよいと思っていた。ところがこの夜の洋食にんじんはその極私的定番をひっくり返すくらい美味しいのだった。

 天皇杯の準々決勝。湘南ベルマーレ、最後にミドルシュートがバーに当たって惜しい敗戦。いつもぼんやりしているときに点を取られ、それから必死に反撃してきわどい場面を作るものの、最後はついに追い付けず、というのがチームカラーのようになってしまっている。