鵠沼ひとはこ古本市


 本鵠沼から徒歩4分の「あとりえ梅庵」で、鵠沼ひとはこ古本市が開催され、出店側で参加しました。ひとはこ古本市に出店側で参加するのは初めてのこと。考えた「末」ではなくて、ちょっとだけ考えた「だけ」なんだけど、
1;私が新刊で買って、一回読んだだけの、ほとんど新品と同じベストセラー本(文庫中心)
2;相模湾に面した町が出てくる本
3;ニセアカシア1号と2号
の三本柱で臨んでみました。しかし、あまり売れなかったです。はじめて出店してみて、狙いが完全に外れていることを痛感しました。すなわち、
1のような新刊書店でも並んでいる本を「きれいでしかも定価の半額」ということで売るのは、ブックオフのようなところならいざ知らず、こうした古本市、それも鵠沼の住宅街にある会場の古本市、に「わざわざ」足を運んでくださるような本好きの方が、古書店や古本市で求めている「本との出会い」に属さないので注目されないんですね。要するに古本好きには「つまらない」。例えば「傍聞き」とか「ハーモニー(伊藤計劃)」とか「森崎書店の日々+続森崎書店の日々」等々、新刊書店でいまも平積されているような本でも売れません。それでもアーヴィングの「第四の手」と、伊坂幸太郎の「バイバイ・ブラックバード」が売れました。
2のようなテーマを設定したのは良いのかもしれないが、5冊くらいではどうしようもない。目玉で置いてみた西脇順三郎の昭和22年版の詩集「旅人かへらず」は誰の目にも留まりませんでした。
お客さんと話がはずんだりしたのは(意外にも)ニセアカシアでした。お客さんも初めて手にする本で、しかも同人の私がいろいろと説明できる立ち場なので、話がはずむ。印刷の良さは、またも、ほめていただけました。「(同人活動は)楽しそうでいいね」とおっしゃってくださった方もいました。
 本を持ち込むために、今日はキライなんだけど自家用車を運転していきました。帰り道は渋滞。じっと止まってしまった車の中から何枚か写真を撮った。



鵠沼ひとはこ古本市会場風景
17日からの写真展は、この会場や、この写真に写っていない手前の洋室の白い壁を使って、ニセアカシアの四人が写真を展示します。
同時に、こんな感じで、余白やさんおよび岬たくおよび有志?が継続して古書を販売します。

これは今日私が「岬書店」と称して、ひとはこ古本市で古書を並べたところ。来週からの写真展のときには、ここはニセアカシア発行所の出店となります。同時に継続して岬書店も続けます。