大きなハイジが山の向こうから


 明日より夏休みの小旅行に出ますので、しばらく更新がないかもしれません。

 写真は先週の茅ヶ崎の花火です。東の空には花火と並んで満月が昇っていました。

 8/11、横浜美術館に奈良良智の展覧会を見に行きました。初めて制作したというブロンズ像がいくつも置かれている部屋があります。その作品を見ていたら、三十年くらいまえの夏のことを思い出しました。最近このブログも「むかしばなし」ばかりで爺化がはなはだしい。センチメンタルジジイ化か。
 三十年くらい前の夏に、郡上八幡の徹夜踊り(盆踊り)に友人のK君等と行きました。午前に名古屋をK君の車(アコードだったと思う)で出発して、途中で鮎料理を食べて、夕方に郡上八幡に入ります。それから徹夜の盆踊りに参加したり写真を撮ったりしました。そして、午前3時くらいに出発して早朝に名古屋に戻りました。
 その帰路、川沿いのくねくね道を走っていると、夜だけど空には月があったのでしょうか、目が慣れてくると本当の真っ黒なのは山並みで夜空には光がありました。そのときにK君が「こういう夜の山並みのシルエットを見ていると、突然山の向こう側から巨大なものが現れるような妄想がする」みたいなことを言いました。私はゴジラとかキングキドラとか、そういう怪獣のことかと思ったのですが、K君は「巨大な(アルプスの少女)ハイジとか」と続けたので、驚きました。

 奈良さんおブロンズ像は土の中から突然生えてきたように見えました。その部屋のレイアウト案のスケッチも展示されていたのですが、そこには、ブロンズが並べられた大きな部屋、その部屋をさらにまた見下ろす、大きな大きな女の子が描かれていたのです。その巨大な女の子を見たときに、上記のことが突然に思い出されました。