函館 3日目


 やっぱり朝食は函館朝市で海鮮丼。いくらはコレステロールが多そうだと思って、昨日は敬遠しましたが、今日はいくらも載っている(ほかにもいくつか載っている)のを注文しました。いざ食べてみると、やっぱりいくらは美味しい。
 市場のあと、ホテルをチェックアウトして、昨晩のうちに予約しておいた駅前の日産レンタカーに行きます。ものすごい陽射しです。今日の函館の予想最高気温は31℃だか32℃だかで、すれ違った人が「百年ぶり」と言っているのが聞こえてきました。百年前の気象記録ってあるのだろうか?と思いましたが、たしかにありそうにも思えますね。
 TIDAのセダンを、marchの値段で借りて(昨晩予約時にmarchクラスの禁煙車がない、と言われたので、じゃあ隣近所にあるほかのレンタカー会社にしようと思ったら、そうしてくれたのです。レンタカー会社の競争も大変)早速出発。とはいえ、函館からレンタカーで行くところは、ガイドブックでも、大沼か江差松前かの三択しかない感じ。大沼公園に向かいました。駒ヶ岳がこんなにすっきり見渡せるのは一年に何度もありませんよー、って観光船のガイドの青年がしゃべっています。内心どこかで本当かな?とも思うのですが、いや、そんなことを思うより、ラッキー!って思うべきですね。ラッキー!
 さて、大沼公園のあと、海沿いに出て、ガイド本に出ていた洋食の店でハンバーグ定食を食べたら午後2時。6時ころには函館空港に戻るために、海沿いの道を走ります。途中、大船遺跡という整備された縄文時代の遺跡のある公園(?)に立ち寄りました。芝生の中に遺構があり、その緑に輝く芝生の向こうに青い海が見渡せました。すがすがしい気分です。芝生の中に軟式テニスボールを見つけたと思い拾おうとしたらまさにテニスボールサイズの白く丸いキノコなのでした。一個見つけると次々に見つかります。
 次に恵山岬というところにも立ち寄りました。誰ひとりとして観光客などいない岬には灯台があります。灯台のあところに来るのは、ちょっといい感じです。どう「いい」のかわかりませんが・・・まあ、たぶん、旅情みたいなことを感じられるってことかな。そしてレイ・ブラッドベリの「霧笛」という短い短編小説を思い出します。
 西日を正面に浴びながら空港への国道を走るのは疲れました。助手席に座った家族のMが、津軽海峡に浮かぶタンカーを見て、大きい船だ、と言いました。