吉祥寺


 11月18日日曜日、晴れ。家族の某と二人で吉祥寺へ行く。井の頭動物園で老象の花子を見る。人で言えば目の周りや頬に当たるところなのかな、肉が落ちて、やせ細って見える。象舎の屋外スペースに落ちている落ち葉を、足や鼻を使って集めて遊んでいた。
 そのほかの動物も見る。タヌキやテン。

 動物園に来る前に吉祥寺の北口側のハモニカ横丁を抜けて、その先にあるタイ料理店で昼食を食べた。タイ料理屋の開店時間が11時半なのだが、いちど店の前に着いたのが11時15分くらいで、まだ店は開いていないから、そのあたりを一回りしたら、昨日11/17のテレビ「王様のブランチ」の中の本のコーナーで長島有がレポーターの女性と二人で訪れていた本屋さんを偶然見つけた。ブックスルーエという店で、ブックカバーのイラストが可愛らしい絵だった。
 白水Uブックスのニコルソン・ベイカー著「中二階」を購入。

 新宿で家族の某と別れてからプレイスMに行き、須田塾仲間の伊藤さんの写真展を見た。近くの蒼穹社でやっていた1970年代後半の湘南をペンタックスの110カメラで撮った写真展にも寄った。懐かしい色合い(という言い方でいいのかな、当時のカラーフイルムの色再現)とやや低い解像力が、要するに最新の見慣れたデジカメの数値的にはより優れた色再現や高い解像、そこに届いていない古い写真で、そういうことだけで(悪い画質のせいで)なんだか素敵に見える。でもこれはいいことなのか?安易に肯定してその感情を受け入れて寄り添っていいのか?なにか安易にノスタルジックに流されているのではないか?

 タイ料理屋ではトムヤムクンのフォーみたいなのを食べた。辛くて美味しい。タイ料理と言えば辛いものが多いと思うのだが、あっと言う間に満席になった店内には幼稚園くらいから小学校の中学年くらいまでくらいの子供を連れた家族連れがたくさんいたのでちょっと驚いた。そのうちの一人の、スポーツ刈りの男の子が、味が合わなくて食べられないらしくぐずぐずしていた。ぐずぐずしている子供を見て父親がイライラしていた。