七年前 その2


 この写真も七年前の須田塾グループ展(修了展)に出展した14枚のうちの1枚。2003年か2004年かに一人でゴールデンウィークが終わった週に休暇を取って山口市萩市に行った、そのときに萩の武家屋敷街のはずれにあったカフェ+ギャラリーの洋間に置いてあった木馬。ゴールデンウィークが終わったばかりの萩の町は閑散としていて、どこかの窯元の店に行ったら鍵の掛かっているケースに展示された超高価な作家物の器を出してみせてくれたりもした。頼んでないのに。なんて、この写真に写っている物やそのときのコトで解説を始めたら、それは写真を見る自由さを不自由にしてしまうことになるのだろうか。

 あれ?最初に萩の木馬のことを書いていたら、今日のブログに書こうと思っていた肝心のことを忘れてしまった。

 だから肝心要の書こうと思っていたことではなくて、まず先週あたりに見て思わず起きてしまった不気味な夢のこと。
 夜の街で、私はツーシーターじゃないけどスポーツクーペって感じの後列席がとても狭いような自動車の助手席に乗っている。運転を若い人に任せているが、その運転手はまだ車の運転が上手くない。でもあまり指図をするのもうるさいだろうということで、内心の不安を隠して何も言わずに助手席に座っていた。するとその若い運転手は途中で右折をした。ちょっとやばい道を選んでしまったのではないか?曲がった道の先にはやばそうな連中が道をふさいでたむろしながら何か大声で話している。その声が聞こえる。その連中に見られたくないという思いからか、私は背もたれを倒して横になる。車は連中のいるあたりを通過して行こうとするが、不安は的中して連中は車をぼこぼことたたき始めた。仰向けに寝ている私のすぐ横のところがぼこぼこに叩かれて、やがてへこんで来て、そのうちに外から叩かれた車はどんどんとくしゃくしゃになって、中にいる私は潰されるような、そんな恐怖感。それで目が覚めた。

 まだ書こうと思っていたことは思い出せない。
 先日家族のMと一緒に用賀の駅近くでパスタを食べているときに思い出したのは、小学校高学年かはたまた中学1年くらいだったのか、友人のカツマタ君と二人で、いやタカハシ君だったろうか、平塚市の紅谷町商店街にあったと思われる軽食・喫茶みたいな店に入って、ナポリタンを頼んだ。友人と一緒に子供だけで外食したことなど滅多になくて、ちょっと緊張していた。テーブルにタバスコが置いてあった。カツマタ君もしくはタカハシ君がこれはナポリタンに振りかけて食べるものだと「知ったかぶり」をしたように説明して、多量のタバスコを振りかけた。見よう見まねで私も振りかけた。まんべんなく。それで食べてみたら口から火を噴くような辛さになってしまっていたのだ!でも二人とも、我慢して全部食べた。知ったかぶりして振ったのだからそれでいいのだという顔で完食しなくてはいけない、じゃないと恥ずかしい、と思っていたのだろう。あれほど辛いパスタを食べたことはもちろんその後にはないだろう。

 まだ書こうと思っていたことは思い出せないな。
 先々週だったか、iPODのイヤホンとして、デノンだったかケンウッドだったかオーディオテクニカだったか忘れたが(向こうの部屋に行ってみてくるのが億劫)、ちょっといいイヤホンを買った。そのちょっと前に高級イヤホンが売れているというニュースを見たことが動機。8000円くらいのを買った。音漏れ少ないのはそれだけ鳴っている音が鼓膜に転写されて波のエネルギーが外に無駄に漏れていないということなのだろうか。そのせいか、いままでのイヤホンでは昼間の電車の中とかではまったく聞き取れなかったウッドベースの音から、しゃりしゃり言っていただけのハイハットの微妙な音まで聞き分けられるのでうれしくなった。そうしたらそれ以降、ジャズばかり聞くようになった。音質が悪かったときには歌詞のあるロックやニューミュージックや歌謡曲を聞くことが多かったのだが、音質が良くなったら、その音質で聞きがいのあるアルバムを選んでいるのだと思う。ラルフタウナーとゲーリーバートンのデュオアルバムなんか、いままで思っていたよりずっと素敵だ。歌にはテキストたる歌詞があるから音質が少しくらい悪くても構わない(耐性が強い)のか。だから、前のイヤホンではそういう曲ばかり聞いていたのだろう、と思う。

 それでも最初に書こうと思っていたことをまったく思い出せないので、明日以降に思い出したら書きます。

スライド・ショー

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聞いていたのはこれです。