サイクルボーイの自転車の記事を読む


 写真は伊勢崎の街でスナップしたもの。

 茅ヶ崎に、オーダーメード自転車のサイクル・ボーイという店がある。店主の谷さんは元某大手電機メーカーのデザイナーで、そこを退社したあとに自転車屋をはじめた。実家も自転車屋さんだったそうだ。数年前に甘沼に移転するまで、店は鉄砲通りの東海岸北五丁目交差点から少し東へ行った、いまはOZU CAFEなどの店が入っているビルの二階に入っていた。十数年前に、一体どんな店なのかな?と思いながらおそるおそる行ってみて、谷さんの気さくで「OK、なんでもやるよー」という姿勢にすぐに安心し、じゃあお願いします、と、一台の自転車を作ってもらった。1999年だったかな、スイスのコモという湖の近くのリゾート地に行ったときに、スーツを着た背の高い男性が、まあ簡単に言えばシンプルなデザインの、なんて書いてもまったく説明ができないが、かっこいい(というなにも伝わらない単語しか使えない・・・)自転車の横にたたずんでいるところをスナップした。
 その写真を谷さんに持って行って「こんなん作って欲しいねん」と言ってみた。大阪弁ってわけではなかったけど。
 それで作ってもらった自転車は、いまでも乗っている。作ってもらって「見に来て」と言われて、行ってみて、最初に見た瞬間には一目ぼれだった。今はもうさびさびだけど、それでもその自転車に乗っているとちょっと特別な気分になる。物(道具)が相棒になった感じがする。

 その谷さんのサイクル・ボーイが、映画「(実写版)魔女の宅急便」で使われた自転車を制作したそうだ。各戸に無料ではいってくる茅ヶ崎市のタウン・ニュースに大きな記事で掲載されていた。そのうちに機会があったら見てみよう。