立川 下北沢

この文章は句点がなかなかやってこないだらだらと続く文章に敢えてしています、気紛れで。

長島有里枝の本を読み終わり、SWISS以外の写真集をじっくりと見たことがないので、どんなもんだろうか?古本価格はどれくらいだろうか?とネットで調べていたら、私が読んだ本の文庫化に合わせた書店のフェアが立川と国立のオリオン書店系列の二店舗で開催中と言う情報に行き当たったので、茅ヶ崎から東海道線で川崎、川崎から南武線で立川へ行くと、ちょうど昼過ぎに立川駅に着いたので、昼食を食べるべく町をふらふらしていたら、ビルの二階に、アチャ、って言う、いやひらがなだったかもしれないが、そう言う名前の古そうな喫茶店なのかカレーショップなのか、そこを見付けたので入ると、他に客がなく、思いの外広い印象の店内で、店のお兄ちゃんとおじさんの中間くらい、などと言うのもこう書いてる私の年齢などから来る不安定な判断基準だが、その男性が、では窓側のこの席でと、自由選択の余地を与えずに席指定したのでまぁ別に異論はないからそこに座ったが、窓に面した同様の席はいくつかあったわけで、なぜにそこまでしっかりと指定するのかな、とちょっと思ったのも事実だった。カレーのメニューを見始めて、最初はチキンカレーか野菜カレーかで悩んで、いやこんなのはこの文章を書いている22日になって思い出して書いているから、本当にチキンと野菜で悩んだのか?と問われるとなんだか自信がなくて、そう思い始めるとそもそもメニューにチキンと野菜があったかどうかも怪しいものなのだが、とにもかくにも二者選択くらいまで候補を絞り、いま例の店の男性が注文を聞きに来たら当然直前の判断でチキンとか野菜とか言っていたのだろうが、まだ来ないからもうちょっとメニューを見ていたら、正しい名前はこれももう覚えてはいないが例えば「本日の」とか「日替り」とか「お任せ」とか言う名前が付く値段が書かれていないカレーが有ることに気が付いたところに、店の男性がやって来たから、とここでは書いたけれどもしかしたら私自身がかの男を呼んだって可能性も否定できないわけだけれど、この「本日の」はなにか?と聞くと、これまた正しく覚えてないからなんだか情けなくなってきたが確か牛スジカレーだったような、そう言う答えで、瞬間それでいいと思ったが、男は続けて辛いですよと言い添え、辛いのは嫌いではないからそれは再考慮の理由にならず、じゃあそれでと私が言うのと、男が千円ですと言うのが同時で、頭の片隅で、そうか値段も確かめずに注文すると言うのもおかしかったかなとちらりと思ったかもしれないが、例えば1400円ならばその数字がきっかけでフィードバックされていたかもしれないし、1200円でも微妙なのだが、1000円なら覆さなくてもいいと、こう言う風に文章に書くと、本当にそんな順序で判断回路が動いているのか信じられないが、とにかく変更せずに、彼の千円ですと言う発言に、それでもいいとかわかったとか明確な反応もしないうちに「ホットコーヒーで」と付いてくるドリンクを指定してしまったが、ドリンクの指定をしたと言うことは即ちカレーは「本日の」でいいですよと言う了解を伝えているとも言える訳で、えっ?そうかな、それって自己弁護的な?まぁいいや、そうして注文を終えてから窓の下に見える商店街の小さな交差点を眺めながら、立川のとくに駅のこちらがわは初めて来たな、ところでこっちは駅の北なのか南なのか、多分南だなと具にもつかないようなことを考えていると、店の男と親しいらしい、いわゆる常連なのかな初老の男の客が来てカウンター席に座って早速店の男と話初めてその声が大きくて全部聞こえてくるのだったが、このいま店にいる店の男は店長ではなくて、店長はここのところはずっと店に来ていないらしいことがわかったがそのあとの話はもう何も覚えていなくて、それよりもう一度メニューを見ていたらセットドリンクの中にはアイスコーヒーはあるけれどもホットコーヒーとは書かれていなくて、私がホットコーヒーと頼んだときには何も言われなかったが、もしかしたらホットコーヒーは別料金を取られるかもしれないし、あるいは頼んだときに何も言われなかったってことはホットの所望を聞き間違えられていてアイスコーヒーが出てくる可能性もあるなとも推察していたが、かといってカレーが出されたときにいちいち確認することでもないような気もするからなにも聞かずに、カレーを食べ始めたら、私にはなにも辛くはなくてしかもなかなか美味しいのだった。
結局ホットコーヒーでも会計は千円でなにも言われず終了し、店の男がホットコーヒーの注文を仕方がねえなぁと内心思いながら特別にセット価格で出してくれたのか、他の可能性としてこの暑い真夏にホットコーヒーなどを頼む人はまずいないからセットドリンクに書いてなかっただけであってホットコーヒーでも問題なし!だったのかもしれないが、そこのところは不明のまま、オリオン書店系列の長島フェアに行く前にその辺りを写真を撮りながら一巡りして、上の写真のようなのを適当にバシャバシャ、何て言うのは擬音語か汎用化してるから使っただけで、本当はバシャバシャなどと音は出さずシャキーンって感じのシャッター音のカメラなのだが、ノーファインダー撮影まじえて撮ってから書店に行って、長島フェアコーナーはじめこの書店の書棚の作りや本のセレクトはなかなかに面白くて思いの外長居をすることになり、最新のzineライクの作りの長島有里枝の写真集は写真の選び方並べ方、本としての写真の置き方、等々すごくよく出来ていて、躊躇なく購入してしまったが、そのあと下北沢で合流したニセアカシアのMさんやIさんも素晴らしいと言っていた。