空の穴のような


 私の父の兄にあたるおじさんが亡くなり、告別式に参加するため、はじめて北陸新幹線に乗って、金沢まで日帰り往復。車窓の風景を少しだけ撮ったけれど、防音フェンスが高く、トンネルも多く、撮るのが難しい。そんななかに、唯一、私の意思ではなく、間違って(なにかの拍子に間違って指がシャッターを押下してしまった)写った写真があった。それがこの一枚で、そして、ほかの私の意思で撮ったどの写真よりも、今日の私の気持ちが写っている気がした。おじさんとの思い出もたくさんある。そんなのをいくつか思い出した。
 久しぶりに従兄弟たちと話した。