南に向かって左側の車窓


 夜八時〜東京駅八重洲地下街にある店でニセアカシアの忘年会と称して林さんと松本さんと今後の計画や近況を話し合う。八時に東京に着くために宇都宮駅五時半過ぎの電車に乗っていく。これは車窓の風景です。
 あぶりしめ鯖、里芋煮、蛸のから揚げ、鯛の薄造り、牛すじ大根、などなど。たぶん八回目か九回目の忘年会で、これで年内の忘年会予定は終了。
 秋に少部数だけ試験的に作成して書肆神保町のイベントでのみ販売したニセアカシア7を、ちゃんとどこかでグループ写真展を開催しつつ発表販売しようではないか、と言う計画を話し合う。計画っていうのはそこかしこで泡のように沸き上がっているのだろう。居酒屋においては全テーブルで発生しているのではないだろうか。その計画が荒唐無稽で最初から誰も実現しないことを知っていながら沸いている場合もあれば、緻密で確実性が高いものもあるだろう。ニセアカシア7は後者になりそうなところまで来ているぞ。来年は楽しみです。
 あとねえ、二年だったかな(三年前かな?)大阪で個展「CHEST PASS」をやって以来、個展をやっていないんです。私には個展をやらなくてはと言う思いも全然発生していなかったが、みなさんが個展はやらないのか?と聞いてくる。だからやろうかな、と思い立つ。でもこっちは第一に展示したいシリーズが見つかっていない。あるいはシリーズの候補はあってもまだまだ作品数がそろっていない。
 茅ヶ崎への帰りの電車で外を見ていると、雨が降り始め、やがて土砂降りになっていった。今日は暖かい日だ。コートがいらないくらいだ。