みぞれ


 雪や霙が降る日。電車のなかで、会社の仲間から貸してもらった1970年代のフランスとイタリアのプログレッシヴ・ロック・バンドのCDをiPODに録音したものを聴いていく。こういうの「録音した」とか「ダビングした」とかじゃないんだろうな、もう。データを移行した、とかかな。
 この年になって新たにバンドを紹介されても、いいね、と思うにせよ、若かりし日のように夢中になるようなことはもうない。あるいは、知っている誰かの音楽を参照して、似てるとか似ていないというふうにしか聴けない。とまで悲観的になることもないか。そのあと、これは自分で十年か二十年前に買ってiPODに入っていた藤井郷子のCDを久しぶりに聞いた。Toward to Westって長い曲の入っているアルバム。
 ここ数日でTSUTAYAで借りた映画を何本か観た。「ローマに消えた男」「夏をゆく人々」「ブルックリン」「ひつじ村の兄弟
 どの映画も、なんだか通り過ぎるだけな感じ。身に沁みない。(以降ネタバレ含む)「ひつじ村の兄弟」のラストシーンの、あの狭く寒い場所で、兄弟と一緒に羊がいれば良かったのにな。そして羊によって兄弟が救われればよかった。
 最近ドライフルーツが流行りなのでしょうか?コンビニで蜜柑のドライフルーツを買ってきて、炬燵に入って映画を観ながら、食べた。