二日前までは予定もなかったのに、筑波山に行くことにした。一番高いところにあるホテルに泊まって、東京や千葉や筑波学園都市の夜景を眺めた。日曜日の朝、起きてすぐにカーテンを開けてみた。一面が白くなっていた。昨晩、露天風呂に入った22時過ぎに気まぐれのように風で運ばれた雪が舞っていたが、まさか夜のうちに白い世界を作るとは。自家用車を駐車場に止めたまま、ケーブルカー、鋼索電車って言うんだよね、で女体山頂上へあがる。滑らないようにおっかなびっくり歩く。ハイヒールの女性は平気の平左で凍った道を歩いていくのに、私は誰よりものろまだった。
山を降りて、土産物を見たりしているうちに、もう太陽の光を受けて、雪はすっかり溶けたから、もう大丈夫と自家用車を運転して帰って来た。
