ついてない日


今日も、カメラを持って外に出るが、どこに行くか、なにで行くか、これといった当てもない。午後4時から湘南と山形のJ2サッカーの試合があるので当日券をセブンイレブン発券で購入。その券を受け取りつつ海沿いのサイクリングコースでも走って江の島の方へ行ってみよう。そう家を出るときは一応は決めて、日焼けしないように日焼け止めスプレーを腕や首や顔にかけてから。自転車に乗って一番近くのセブンイレブンに行って発券。そのあと、急にこのままサイクリングコースへ走って行くのが億劫になっている。それで結局また自宅マンションにある駐輪場まで戻ってきて、自転車を停めてから慌てて数十メートルのところにあるバス停留所へ行こうと思って小走りにバス停留所に向かったが目の前を茅ヶ崎駅行のバスが行ってしまう。スマホで調べると次のバスまでおよそ20分も待つことになる。それでバスに乗ることをやめて、かといってまたぞろ自転車に「戻す」のも嫌なので、今度は駅まで歩き始める。腕時計を忘れている。時刻はスマホで確認にすればいいわけだが、いちいちショルダーバッグからスマホを取り出すのも面倒なのであまり時刻をチェックしないまま、もうそろそろ駅の近くの昼ごはんが食べられる店も開いているだろうと推定して、よく行く「熊や」へ行ってみたらまだ開いていない。時計を見ると11時17分。13分どこかで、例えば本屋で待てばよいわけだが、とにかくそれほど強い希望がないから、待つこともせずに改札を入る。すると上り電車が来たから乗る。先週行かなかった深沢あたりを歩いてみようかと思って大船駅で降りるが、深沢に行くための湘南モノレールに乗るためにJRの改札を出ようとすると、横須賀線の下りが5分ほど遅れていて、その結果ちょうどいま入線してくるところと知ったから、これまたモノレールへの乗り換えをやめてしまいふらふらと横須賀線のホームへ。
 鎌倉駅でいつものカフェ・ロンディーノで珈琲とスパゲティ。なんとなく心拍が飛んで苦しいので、飲んだ薬が効くのを待つためにも、たらば書房に入る。ケン・リュウの新しい短編集が出ているのを見つけるが、重い本を持ち歩くのも大変と買うのを自重する。いつの間にか書房のなかに客が私だけになった。そうなると何も買わずに出るのが申し訳ない感じが生じる。しかし買いたい本がほかにないので、何も買わずに出る。
 江ノ電和田塚駅のわきを通って由比ガ浜の方へ行く。海沿いの国道の近くにある下の写真の芝生広場がある公園では屋台がたくさん出て何かのイベントをしていた。今日は11-22mmの超広角ズームレンズをAPS-Cサイズセンサーのカメラに取り付けている。
 ところが下の写真と同じアングルの写真を立ち止まって三駒ほど撮っていたら、小声のおじさんが「何撮っているの?」と寄ってくるから「スナップですよ」と答えるが、「女の子(を隠し撮りしているん)じゃないの?」と言われる。頭に来て、撮った写真を見せて疑惑を解いたが、そのあとものすごく頭に来てしまう。おじさんにも頭に来るが、カメラを持って日常スナップをするときに家族や知人の記念写真以外はすべて「怪しいこと」「いけないこと」と見なすような世間になっているのではないか?そういうことをずっと考えていると落ち込む。ブレッソン木村伊兵衛も、流行りのソール・ライターも、みな怪しい盗人ってことなのか?・・・ってこれは時代も知名度も違うから短絡でした。スナップとはそういう語源のようだから仕方ないのか。
 大船で途中下車して古い山小屋風の喫茶店・・・はて?名前を急に忘れてしまったな・・・たしか平仮名四文字で・・・で珈琲を飲んでから平塚へ。キックオフ直前に席に到着するも、今日はこんな風に自分の目的もわからずふらふらと変更を重ねたうえで嫌なこともあったりで、なんだかついてないなあ。それを証明するかのごとく、湘南のシュートはすべて相手キーパーの正面に力なく飛ぶだけで、なんと後半ロスタイムに一点を奪われてしまい敗戦を喫す。負けると約5000円払って気分が悪くなる結果を買ってしまったことにいら立つ。
 そもそも今朝、JチケットのHPからメイン指定席券を買った後に、今日は茅ヶ崎市民デー試合で、隣のブロックならおよそ2000円で済んだということに気付いたのだがあとの祭りだったのだった。負けるとそんなこともまた思い出してしまう。けち臭い。
 まあ自分のせいでもあるけれどホントついてない日だった。最悪。