かんながら


 本日が最終日、新宿御苑前のギャラリーPlace Mへ須田一政写真展「かんながら」を観に行く。すごい!写っている焦燥感というか何かから逃げている気持ちというか、のっぴきならない感じというか。それがそのあたりにいくらでもありそうな住宅街を撮った写真にさえ漂っている。車窓からの写真もただいまその場所の風景が後ろに飛び去って行きました、という感じではなく、縦横無尽にこんがらがった時間軸が強風に煽られて音を立てている。
 そのあと同行K君と新宿御苑を歩く。毎年毎年、晩秋の新宿御苑の写真を撮ってここにアップしている(気がする)。そしてアップしている写真はどの年に撮られたものであってもほとんど変わっていないんじゃないだろうか?須田さんの写真に面と向かったあとだけに、なんとまあ安心のなかに埋もれているのだろうか、この私は・・・と思ったりする。もっといろいろと考えながら生きていないと、ああいう写真は撮れないんだろうな。
 通りがかりのビフテキ「あずま」という洋食屋で少し遅めの昼食。豚のじゅうじゅう焼き。K君はカツカレー。

 そうだった、今朝は海まで走ってみました。苦しかった。富士山はちょっとぼんやりしていた。