いつかの夏 この冬に 2


前回のblogと同様に、昔の写真、エル版プリントの一部を接写。何年頃にどこでいつ撮ったのか?まったくなにも覚えてない。けれども、倉庫の壁で壁打ちテニスをしてる人が写っている。
これが何年頃かはわからないものの、70年代80年代、もしかしたらバブル弾ける以前?人々はスキーとテニスとドライブに夢中だった。・・・気がする。今でも、ユーミンじゃないだろうけど誰かのロッジのコンサートに合わせて金曜の夜から夜行バスに乗ってスキーに出かけるのを趣味とする人、休日の午前にはフレッド・ペリーのポロシャツをインして着て港の倉庫の壁を探しては壁打ちをして午後からの誰かが抽選に当たったテニスコートでの課のテニス大会に備える人、東京から湘南までカセットテープに自分で編集した「夏のドライブ編」のラブソング集をかけながら助手席に女性を乗せてドライブする人、そういう人はいるのだろうが、少なくなった。あの頃は金曜の終業後には、会社の近くまで課や部で手配した貸し切りのスキーバスが迎えに来たりしてたもんだ。ええっと、そういうどれ一つも参加してない私でした。
 あの頃のことを知っている人は、この接写した、当時撮られた写真の一部拡大写真だけを見て、そういうバブルはじける前に向かっていた時代のウキウキした感じを、思い出すのではないか。
 なんて時代にJRがスキー客からあげていた収入と、最近のその数字がどうなったか知らないが、今年のJR東日本のスキー客向けのポスターって、数年前のK口春Nさんを使った恋愛想定(しかもなかなかあのK口さんは可愛かった!)風ではなくて、映画「私をスキーに連れて行って」のときのH田知世さんのイラスト(まるで昭和のころの映画館にでかでかと描かれていた宣伝の壁絵(でいいのか?)みたいなのになっている。ターゲットを若者から、50代60代の当時のスキー客が「懐かしい」と感じて戻ってくるのを狙ってるのかしら?
 もっと前、60年代には会社の昼休みに、人々は輪になってバレーボールしていた。ビルでもその屋上でそういうことが出来た。

 下の写真は、夜に散歩したとき。こんな写真も十年後二十年後に見ると、古いデザインの自動車だねえ、とか、このころはガソリンってやつをいちいちなくなると給油してたんだよ、とか、ハンドルってのがついていて運転をする役目の人が必要でその人は免許ってのを取るんだよ、とか、空に配達用無人ドローンが一機も飛んでないよ静かな空が懐かしいな、とか、そんな感想を持ちながらこの写真を見るのかもしれません。