通り過ぎる林


 車窓写真。ここでシャッターを押す前に、もっと暗い状況でシャッターを半押しして露出をロックして、明るいところに出てからシャッターを押した。という経緯でかなり露出オーバーに「偶然」なったわけだが、この「偶然」の産物が、写真を「意味深」にしている。いい写真の基準となる露出やピントや構図が「偶然」によってずらされたときに、その中からなんか撮った自分も「予想外」に心をざわつかされることが出来る。しかも撮ったときにはまったく気が付かなかったが、この縦横の道で仕切られた田畑の領域の一つの領域だけが林になっているその木々の下に人がいる。拡大しても少しぶれているせいか、あるいは小さすぎるからか、この人影がなにをしていらっしゃるのかは不明。昆虫採集かもしれない。
 このまえ人に借りて読んだ「ホンマタカシの換骨奪胎」って本でプンクトゥムについて書かれていたのを思い出す。こういうのってプンクトゥムなのかな。そういえばむかし京橋にそういう名前のギャラリーがあったような気がする。
 「そう言えば」つながり・・・そう言えば、セミの声が、いつの間にかツクツクボウシ主流になりつつありますね。晩夏。
 美味しいもの食べたい。(が、ここのところ若干、胃腸の調子が悪い)