語らう人たち  夕焼け

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午後、自転車に乗って海の方へ行ってみる。茅ヶ崎駅の周りがなんとなく騒々しく人出も多いようだ。何か月か前に、10月に浜辺で花火大会があると聞いたことがあったのを思い出した。今日が花火の日だった。花火大会は指定の椅子席もあるらしい。夏には海水浴場になるあたりから漁港まで、国道134号の海側の領域は有料エリアということなのか立ち入り禁止になっていた。時刻が来ると入場券を持っている客だけが入れるエリアになっているようだった。なので、ただ漁港辺りを歩いて、写真でも撮りつつ散歩しようかな、という呑気な計画も本日は無理なのだ。そこで国道を西の方へと自転車を漕いで、花火会場からだいぶ遠ざかってから、やっと国道より海側にあるサイクリング道路に入ることが許された。相模川の河口には先日の台風の影響か、まだまだ川から注ぎ込む流れも、河口の先の海も茶色に濁っていた。浜見平団地を通過しながら家へ帰る。公団の浜見平団地は昭和40年代に建てられた古い棟が、数年前から順次建て替えられている。上の写真の背景に写っているのは新しい建物。団地やマンションといった集合住宅は、最初の入居者は、どうしても年齢層が限定されるものだろう。例えば、20代後半から40歳くらいまでの夫婦や小さな子供のいる家族。そして主たる住民が一緒になって年齢を重ねていく。こんな風に新しい棟に建て替えられ、古くからの住民に新しい入居者が混ざって行けば、そのうちに広い世代が住む豊かな街区になるのだろうか。上の写真を見ていると、イギリスあたりの映画の場面みたいだと思った。同じように同じ世代が年を重ねて暮らしている集合住宅から始まる陰鬱だけどどこかふっきれたような明るさのある映画の場面。いや、ここは浜見平団地で集まっているのはずっと何十年も浜見平団地に暮らして年を重ねてきた仲間なのだろうか。半分くらいの方は新しい棟に住み始め、残りの方は古い棟に住んでいるのか。ゲートボールのあとかもしれない。集まって噂話をしている。近所に同年代の友達がいるのはいいですね。

14時、ダゾンでベルマーレマリノスの試合を見る。監督のパワハラ問題以来、ベルマーレの迷走ぶりは深刻だなぁ。同じ選手達で構成されていても、ふた月前には出来ていたことがまるで出来ない。人の気持ちの持ち方の個々が制御できないような微妙な違いが、人と人の連携や一つ一つの局面でのプレイに与える「差」の積み重ねが、目に見えて「うまく行っていない」ことになる、気持ちが空回りしてまるでうまく行かなくなる、そういうことを目の当たりにして、スポーツの結果が悔しいとか残念とかということとは別のところで、唖然として見ているのだった。二試合前は0-6の敗戦、一つ前は0-5の敗戦、今日は1-3の敗戦、なのだから、少しづつ戻ってきている・・・と思いたいものです。

五時過ぎ、実家に用事があり自家用車を西に向けて運転する。西の空が不気味な雰囲気焼けていくのを見ていた。あまりにドラマチックな空なので途中二か所、自家用車を停車して写真を撮った。実家近くの昔からある中華料理店、五目そばやら焼きそばやら、ときどき出前を頼んで食べたもの。もう十何年も食べていない。帰り道は赤い橋を渡って帰るのです。

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