チョコレートムース

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終日快晴。冬の南関東らしい一日だった。朝、平塚の国道129号線沿いにあるスタバに行って、チョコレートムースwithドリップコーヒーというのを飲んだ。冬だから暖かいココアみたいなのが飲みたいと思ったのだった。あとで考えると、あと六日も経てばバレンタインデイというわけで、それでチョコレートを使ったメニューがあったのかもしれない。そしてもしそういう背景の商品なんだとすると、なんだかそれを飲んだことがちょいと恥ずかしい感じもする。

若いころに読んだ吉本ばななの小説を再読していたら「道はいつも決まっている。毎日の呼吸が、まなざしが、くりかえす日々が自然と決めてしまうのだ」とあった。作家23歳頃に書かれたデビュー作。23歳!若い。

少し前に再放送だったのかもしれないが、養老孟司山下洋輔の対談をテレビで見た。番組の最後に、もうかなりの高齢のお二人に、将来の夢は?という質問がされる。山下洋輔が「僕は自分の人生は他人が作っていると思っているからこれからもそうやって他人が作った人生を生きていきたい」といったような意味のことを話していた。それに興味津々なのだという感じかな。すべて風任せ、ひょうひょうと漂い自分がどこに向かうのかも、傍観者として楽しむだけ、って感じなのかな?と勝手に解釈した。

午後、ここのところ休日にちょこちょことやっている「古いモノクロネガを見返して、マクロレンズをつけたデジカメで接写して、それをパソコンに取り込み反転して写真を眺める」を進める。これは90年代の後半に、今治だったか西条だったかに出張して、一泊して松山に寄ったときのスナップだと思う。

今朝のFM横浜のフューチャースケープ、自家用車運転中になんとなく聞いていたら、人は今起きたことが一時間後には50%以上忘れ、一週間後には80%だか忘れ、ひと月だったかな、そのくらいたつと90%近く忘れている、といったことが語られていた(ちゃんと数字を覚えていないので適当に書いてます)。誰かの「投稿」(いまは葉書ではなくてメールとかなんとかでしょう)にその話題が書かれていたのが採用されて放送されていた。

写真というものは、その忘れたところを、もしかしたら少し取り返す作用があるのだろう、なんてことはこのブログにもしょっちゅう書いてきた。松山に行った日が雨で、道後温泉に行き、近くの小さな美術館に行き・・・一枚の写真を皮切りに二度と思い出さなかったようなことが少しだけでも思い出された。

誰かとの思い出は、その誰かと一緒にいると、こうだったそうだったああだったそうだっけ、と一緒に思い出され、そこから新たな物語になって動き出すに違いない。そこから新たな計画が生まれるに違いない。

吉本ばななの小説を読んだので、コンビニのカツ丼を食べる。物語にカツ丼出てくるのです。

もう冬至のころよりは日が長い。それなのに時間は刻刻と過ぎてもう夕方か・・・という感じの土曜日だった。