夜に一回り

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 午後10時、スマートウォッチで本日の歩数を見たらいつもよりだいぶ少ないので、なんでしょうね、なんでも数値化して「見える化」されるとそこそこ行動に影響を生むわけで、いいのか悪いのかよくわからないけれど、とにかくもう少し歩数を上げようなどということを発意の理由として、実際は夜の住宅地を歩いて写真を撮るのもなんだか昼間より「異世界」が見つけやすいこともあり、けっこう好きだから、歩くことに抵抗感が少ない。途中で雨が降って来て焦る。最近は街灯が明るいです。LEDライト化しているのかな、省エネでかつ明るいのではないか。街灯の技術革新については無知だから感覚で書いているだけですが。コロナ禍のもとだけれど、国道一号線には自家用車がそこそこ走っている。夜にあてもなく、どこにも寄らずに、一時間かそこら、例えば西湘バイパスを走って来るのもいいかもなぁなどと、滅多に思わないようなことを思いつく。

この階段には誰かが座っていて、この新緑は物の怪の化身であり、この住宅地だけ別の時間が流れている、とかね。別に夜に一回りをしてきてもなにも怖くないが、若いときにはきっともっと感応して怖いこともあったのではないか、と思う。小学校低学年のころ、留守番をして家に一人でいるときに、ふと、いまこの家は空を飛んで知らない場所に飛んで行ってしまっているのではないか?と言うような「妄想」に囚われ、そうなっていることを(そうなっているわけないのだが)知ってしまうのが怖くて、外を見ることが出来なかった。なんてことを今これを書いているときに思い出しました。

怖いと思いながら歩いているともっとすごい写真が写るのだろうか。もっと怖い気持ちが写るのだろうか。写るんだろうな~。感性が落ちるということは、夜も怖くない、ということに端的に現れるのかもしれない。

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