トマトのハウス

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ウォーキングをするコースは(いま急遽名前を付けると)「川沿い・一号・駅あたり」「中学・畑・コーヒー豆屋」「海まで往復」などの定番コースがある。写真はもちろん「中学・畑・コーヒー豆屋」コースで撮ったビニールハウス。なお、コーヒー豆屋とは瓦屋根の平屋の日本家屋の建物でむかしからコーヒー豆の焙煎をしている店が、畑やビニールハウスが点在する真ん中を南北に走る県道沿いにあって、ぽかんとした明るい風景を作るのに一役かっている。いちどあの店でコーヒー豆を買ってみたいと思う。だけど「中学・畑・コーヒー豆」コースを歩いていても、たいていは「中学・畑」まででUターンしてしまう。しかも散歩の時間、早朝や夕方には店が閉まっていることが多いから、なかなか買えない。コースの途中には無人の野菜販売コーナーが畑の中や道沿いや(農家の方の?)家の門のあたりに何か所かある。男爵芋ときたあかりの二種類のジャガイモを売っている。スナップエンドウ、小松菜、ほうれん草、新玉ねぎ、をよく見る。ポッドに植えられたままのまだ小さなパクチーを売っているのも見かけた。そういうのを立ち止まって見て、たいていはなにも買わない。雲雀の声は美しい。雲雀の飛ぶ姿はいつも下手くそに見える。必死に翼をぱたぱたしては、なんとか落下を抑えているという感じ。最近、東北自動車道を走る機会が多いが、佐野SAや羽生PAのトイレの入り口のあたりの庇には燕の巣がたくさん作られている。燕は雲雀と違ってすいーっと滑空する。一週間前には大きな口をあけて一つの巣に三羽くらいのひな鳥が、親鳥が戻るときゃあきゃあ鳴いて餌をねだっていた。一週間たつと、もうほとんどの巣がもぬけの殻になっている。桜の花が咲いて散って葉桜になることだけではなく、様々な変化が次々に自然に起きているのが例年よりよく見える。ニセアカシアの白い花が綺麗に咲き誇っていたのは三週間くらい前だったろうか、いまはもう花はない。そしてもうすぐ紫陽花が色を付けますね。新型コロナウイルス感染症の蔓延で自粛をしていると、その間にどんどん進む季節が惜しくて、そんな風に自然に注意が向くのかもしれない。キショウブはけっこう開花期が長いのだろうか。生まれたての銀杏の葉を写真に撮っていたのは4月の下旬だっけ、ひと月経つともうすっかり若者のような葉っぱになった。イチヂクの木にも若葉がきれいだった、散歩コースに何か所かある。イチヂクの新しい葉っぱはイチヂクの匂いが強い。2歳から中学3年生まで住んでいた木造平屋長屋の庭にイチヂクの木があったので匂いが懐かしかった。来週にもこのビニールハウスの中に見えるトマトは赤くなるのかもしれない。いや、そうなる前に収穫されるのかな?