露出オーバー

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最近は往路も復路も太陽に向かう方向で運転する自家用車通勤で目が疲れてしまうのか、目の痛みやひきつる感じがひどくて目薬を何回も何回もさしている。それなのに、土曜日曜になると、家でじっと休んでいることが出来ずに、とにかくカメラを持って街に出てしまう。行き先なんかも明確な目的のもとに決めているわけではない。それでもなんか「今日はここにしよう」と言う小さな理由があるんだろう。しかしいざ出かけて帰宅してしまうと、最初にあった小さな理由なんかも忘れてしまっている感じ。今日は恵比寿から中目黒、さらに祐天寺まで歩いた。もう二十五年か三十年も前だろうか、会社の仲間とときどき祐天寺にあったカレー屋さんや、中目黒と祐天寺のあいだにある宮崎鳥の店などに行ったことがあったな。あの頃はまだどこの町にも古本屋があって、カレー屋さんで辛いカレーを食べながら、海外の地ビールを飲んだあとに行った、奥に細長い古本屋では天童荒太の四国を舞台にした上下巻だったかな読み応えのある単行本を買って、そのあと一緒にカレーを食べた連中で回し読みをすることにしたのだが、以前のその本の持ち主がずいぶんと意地悪な人だったのか、肝心の下巻のラスト近くのページが切り取られていた、なんてことがあった。あるいは、宮崎の鳥と冷や汁を食べた帰りには、祐天寺の別の古本屋に立ち寄った。その当時、本を見つけると買っていた赤瀬川原平さんの本を買った気がするが、それがどの本だったのかはもう覚えてない。もしかしたら、田中小実昌の本だったかもしれない。その頃はこの二人の本を集めてました。

例えばこんなことを思い出して、今日の歩くコースを決めたかもしれないですね。

祐天寺の町を暑さのなかふらふらしつつ、このままでは熱中症になるんじゃないか?と危機感を覚えながら歩いているときに、この木造平屋の家を改築したのだろうか、パンとコーヒーと書いてある店を見つけて立ち寄りました。けっこう混んでいたけれど、それでもひとつふたつ席が開いていたのでミルクフランスとホットコーヒーを頼んでゆっくりと汗が引いて行くなか、アイスコーヒーではなくホットにして良かったなと思った。店内は洒落ていて、ちょっと写真を撮ろうと思うが、オールドレンズを付けたデジカメは、Pモードだと、ISOが上がるのを抑えめに、室内だとけっこうすぐにシャッター速度が1/30秒とかになりがちで手振れが怖いから、ここはF4で1/80秒にしてあとはISOオートで適正露出を得ようと考えて、いつもはPかAVモードを多用するのにこうしてマニュアル設定したのだった。マニュアルといってもISOオートですから結局はシャッター速度&絞り優先の自動露出(をISOで)と言うモードです。でね、ありがちなのは設定をもとに戻すのを忘れてしまうことで、外に出ると炎天下だから、F4の1/80秒だと最低ISO感度でも露出オーバーにしか写らないのだった。と言う失敗写真が上の写真です。撮っても結果をその場で確認する、という行為をデジカメは出来るわけだけど、それ、なんか撮ってるリズムを壊す感じがするのでやらない。やらないから、すぐに設定が戻ってないことに気が付かない。失敗を量産する。と言うことだけど。かといって撮る度に見直すなんてめんどうだ。

最近はこういう失敗が多発するな。気が抜けているのか、写真がどう写るかの成果に対して無頓着なところが現れているのかな。この写真が意外にいい、とはいまのところ思えないですね。やっぱりこれは失敗な感じが・・・

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