今年もKYOTO GRAPHIEへ

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夜22時過ぎ、烏丸御池の交差点。老犬?が飼い主の女性と信号が青になるのを待っている。私も待っている。私は道の向こうにわたり、少し左に行ったところにあるローソンに行こうと思っている。この時間になると人はまばらだし、車も少ない。信号が青に変わるが女性が進もうとしても老犬は渡りたくないと言う意思表示をしたらしく、二人(一人と一匹)は渡らずにこの写真の右の方に歩き始めるのが見えた。ローソンではポカリスエットを買った。

今日9/19日から京都国際写真祭(KYOTO GRAPHIE2020)が始まった。例年は春、四月中旬から行われるイベントが秋に延期となり、なんとなく規模もいつもより小さい感じもする。第一回目はたまたま京都に行っていて、そういうイベントが行われていることに気が付いて、ひとつかふたつか展示を見たと思う。以来、毎年欠かさずに通っている。今年も四連休に合わせて二泊三日で京都にやってきた。午前九時過ぎに京都着、ニセアカシア写真同人仲間のIさんが二日前から車で京都入りをしていらっしゃったのでIさんの車で妙満寺で開催している瀧本幹也写真展CHAOS2020にまず行ってみた。(途中で出町の商店街にある満寿形で鯖寿司+松茸うどんセットを食べましたね)

瀧本さんの写真展、素晴らしいですね。写真を襖絵のように使った下の写真なども、突飛な感じや奇をてらった感じはまったくせず、そこに収まり、凛として迫るのだった。妙満寺という昭和になって三条あたりから移動したという寺院の広々とした「雰囲気」がまず気持ちを落ち着かせてくれるようだった。

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そのあと、アトリエみつしまでマリー・リエス展を見てから近くの商店街(観光客とは無縁そうな地元の生活商店街)にある、とグーグルマップで「近くのカフェ」と入れて検索し、出てきた候補の中から選択した珈琲山居に立ち寄る。珈琲すごく美味しい。焙煎室から香ばしい香りも漂う。すぐ横の本棚を見たら、下の写真のウィリアム・エグルストンの写真集を見つける。ほかにも牛腸茂雄やケルテスの写真集が並んでいる。本棚の上段には鶴見俊輔の本が並んでいる。京都らしいな、と思う。

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珈琲山居のある商店街には、かしわ肉の店もありました。私の父(石川県出身)は、ふつうに「かしわ」と言っていたが、いま関東で鶏肉のことをかしわと言っても通じない人が結構多いかもしれないな。この写真を拡大してみると、コロッケ三個110円と書いてある。右側の冷蔵ケースの中にあったと思われる肉はほぼ売り切れているように見える。かしわ、とは書いてないけど、関東にも古い商店街などで「鶏・玉子」なんて書いてある肉屋さんを見ることがあったような・・・。京都には力餅屋と呼ばれる大衆食堂をよく見るけど、三条から四条の方に降りて行ったところにある力餅屋で「けいらんうどん」を食べたことを思い出した。京都で親子丼とか玉子丼を食べたことはないけれど、たぶん、優しい味なのではないか、と勝手に想像する。

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夜、とある店でぶぶ漬けを食べる。ぶぶ漬けとはお茶漬けのこと・・・でいいのかな?なんかぶぶ漬けと呼ばれるための必須条件があるような気がするが、どうなんだろう。美味しい。それからホテルに戻る道すがら、一番上の老犬に会ったのだった。