赤とんぼ作曲の地

f:id:misaki-taku:20210601214545j:plain

写真は茅ケ崎市第六天神社前の歩道橋から国道一号線を撮ったものですが、左側のビリヤード・ダーツ・カフェと書いてあるビルのガラス窓、各フロアとどういう関係で置かれているのかな。ちょっと50年代60年代のビルっぽく見えたり・・・(実際はもっと新しいのだろうけれど、たぶん)

このまま写真の左後方へ歩いていき、とある路地を右に折れ、東海道本線の踏切を越えて、気の向くままに住宅地を歩いて行った。途中で知っている道に出て、そこからまた知らない道に入って、迷路を抜ける感じで、こんなところに出るのか、と驚いたり。

昨日日付のブログに、茅ケ崎市を街角スナップしていても2005年頃のように次々と撮りたいところが見つからない、と嘆くような気持ちを書いた。書いたことが反動になって、撮ることにより意識的になって歩いた感じがする。ちょうど初夏の明るい光が濃い影を作る昼下がりの時間で、それだけでそこここが輝いて見えて、撮りたい気分をアシストしてくれている感じもして、少しは枚数が伸びたかもしれない。だけど帰宅して写真を見たら、撮っているときは結構気に入る写真が撮れた気分でいたけれど、結局はたいしたことはないんじゃないか・・・と少しがっかりする。まぁ、この気分のサイクルもよくあることで、非常に稀に撮ってきて見て、いいじゃん!と思うこともあるわけだが。

写真の選ぶ能力には自信がないな。今日は100枚撮ったとして、誰かに5枚選んで欲しいと託すと、どの写真を選ぶのだろうか。それが知りたいな。私自身が選ぶときにはあまりに多くの写真集や写真雑誌で見てきた写真を基準にして、その既存の他人の写真に似ていることで安心するような回路が働いてしまっているのではないか?

・・・なんてこともこのブログには何度も書いた気がする。

鉄砲通りと呼ばれる、東海道線と海岸線あるいは国道134号線のあいだにそれらと平行にある通りの近くの細い路地に、赤とんぼ作曲の地、と書かれたいかにも手作り風の看板を見つけた。看板に書かれた方に歩いていくと、時代に取り残されたような未舗装の細い路になって、この先の二階建ての家のある場所が山田耕作が赤とんぼを作曲した家のあった場所だという案内があったが、その二階家が目の前の二階家なのかもうちょっと路地を奥まで進んだところなのかは不明だった。もっと先に行くとその路地は誰かのお宅の庭の中のように思えて、なんだか怖くなり引き返した。

赤とんぼ・・・もう故人だがジャズ歌手の安田南のサニーというアルバムでサニーと赤とんぼを組み合わせた歌唱があったことを思い出す。あるいは山下洋輔トリオのモントルー・アフター・グロウというライブアルバムの「ゴースト」の途中で坂田明がそのフレーズを挟んで吹いたところがあったような。

下の二枚はその赤とんぼ作曲の地ではないです。植物に目が行ってるな・・・

f:id:misaki-taku:20210601221937j:plain

f:id:misaki-taku:20210601221956j:plain

 

 

モントルー・アフター・グロウ

モントルー・アフター・グロウ

Amazon