ND72

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神奈川県にはダイクマというディスカウントスーパーが1970年頃?もっと前?からあって、たぶんその本店が茅ケ崎駅近くにあった。その後、ヤマダ電機傘下になったけれど、二年か三年前までダイクマとして茅ケ崎のその店は同じ場所でずっと営業していた。その建物が老朽化したので、同じ建物内で一体化していたダイクマとヤマダが閉店して更地になり、いまそこに新しい建物を建てている。再びヤマダ電機になるのか、別の商業施設になるのか、あるいはマンションになるのかは知らない。調べればわかるだろうけれど。マンションになったとしても駅前なので少なくとも一階は商業施設になるんだろう。1970年代の前半、高校生だった頃、隣の平塚市に住んでいて、ときどき電車でひと駅、茅ケ崎ダイクマまで通っていたのは、モノクロの現像用品が揃っていて、いや、現像用品は平塚市の個人営業の写真店にだって売っていたけれど、そこはダイクマらしく安価なものがあったので、たまに買い出しに行っていた。たしか三菱やフジではなくナニワ写真用品のフイルム現像液だったと思うけれどND72と言うのを買っていたのではないか。ちょっと曖昧な記憶だけれど。もしかすると印画紙現像にも転用可能だったかもしれない。コダックのD76とどこがどう違ったのだろうか。

高校の写真部だったとき、最初はベルト式の現像タンクを使っていた。現像ムラが出易いこともあり、少し高いけれどキングパターソンの両溝式タンクに変えた。最初は一本タンクだったが、買いまして二本?三本だっけかな?同時に現像出来るものに変えた。最後に現像タンクで現像をしたのはいつだったろうか。2005年くらいかな。私はモノクロフイルム現像を例えば16歳のときから40年くらい、本数はそれほどなかったかもしれないけれど自分でやっていたが、どうも最後まで、両溝式のタンクであっても気泡ムラなく現像することがなかなか出来なかったな。トントンとタンクの底にショックを与えたり、一定時間おきに攪拌もしたのだけれど。現像を始めるまえに水、もしくは水との親和性が上がるなんとか液(せっけん液的な?)を使うべきだったのか。しかし何十年もやっていて、積極的解決策を模索していないのは、まぁ自覚的には、それほどの大問題になったことはなかったからだろう。ダイクマには安価なアグファのフイルムもたくさん売っていた・・・気がする。

土曜日。晴れ。朝、海まで歩き、海を眺め、ちょっと遠回りして駅前経由で家に戻った。13000歩くらい。途中フラワーコーヒーロースターの狭い店内(定員3名)の3人目の客となりブラジルのホットを飲む。美味しい。最初爽やかだが、飲んだあとにもちょっと濃い香りが残る。飲み進むうちに酸味が加わる。店の女性の方が、コーヒー豆の乾燥の方法について話してくれる。それによって味わいがだいぶ変わるそうだ。せっかく聞いたけれど、三つ教えてくれたその方法の名前をまるで思い出せないのだった。なんだろう、その名前からなにか冗談を言った気がするのだが。コーヒーロースターの隣ではペロリと言う名前のドーナッツの店があり、プレーンのドーナッツを買った。家で食べてみたらすごくふわふわとした食感で、ドーナッツの綿菓子みたいだ。

夕方と夜、小説を読み進む。上下二巻の長い小説。一気呵成に物語が進む。

読みながらCDをとっかえひっかえする。アート・ファーマージム・ホールのLPのときはB面全部だった気がする「亡き王女のためのパヴァーヌ」の入っているCDを聴き、ほかにもアート・ファーマーのCDは二枚か三枚持っているけれど、もっと聴いてみたくなり、アマゾンで同じくジム・ホールと共演している別のCDをポチった。