代々木上原の夜に

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私も同人に加えていただいている写真同人ニセアカシアの一年半ぶりくらいの会合を代々木上原の居酒屋で。同人五名のうち三名が参加。五種お造り、その居酒屋の名物のアジフライ、等々。ほぼ下戸に近いわたしは、二時間かけて、栃木の仙禽を一合だけ、やっと飲んでもうふらふらに。程よい気温で、居酒屋のあとに、代々木上原の街を少し散歩する。街を形成しているありふれたアパートや、ありふれた一階が店舗になっている集合住宅や、ありふれた個人住宅は、三十年とか四十年経って建て替わっていき、だからどこの街も、そこが例えば農地が広がっていたところに新しく出来た街でない限りは、いつだって新旧が入り混じり、徐々に構成している建築物が入れ替わっている。人の細胞みたいですね。一個人は変わらずそこにいるのに細胞は入れ替わっている。そうしてなくなっていく古いアパートや集合住宅や個人住宅って、誰も保存しようなんて思わない。有名建築家が手掛けた大建造物は、そしてそれが戦前のものだったりすると保存!の声も上がるのだろうけれども。街を構成する「市井の」建築要素がこんなに入れ替わって街が流動変化して、見た目が動いていくっていうのは日本だけとは言わないけど、けっこう珍しいんじゃないだろうか。

それにしても友人と数名で、一次会のあとに、暑くも涼しくもない、ちょうど気持ちの良い夜の街をあてどなく歩くっていうようなことがこんなに気持ちよく楽しいものだったとは!飲み会というのはそういう事前事後含めて全体が企画構成機能していたものだったんだなあ。などと当たり前のこと?を思った。

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