雨に濡れる

f:id:misaki-taku:20211225213500j:plain

中山七里著「護られなかった者たちへ」を数日掛けて読んできて、ミステリー小説っていうのは最後に近くなると、読者に明かされていない、掛けられたままの謎を知りたくなるようになっているから、残りページ数と物語の進行具合からなんとなく定まってくる「もうここまで来たら最後まで一気に読み切ってしまいたい」という「閾値」があって、昨晩はその閾値を越えたので、最後まで読み切ったら深夜の1時だった。

朝起きると外には雨が降っている。空気がそれなりに湿っているから、起きて最初に目を開くときに、右目の角膜上皮がドライアイで傷つくことをたいして警戒しなくて大丈夫だった。それでもいつも通り目を開く前にヒアルロン酸ナトリウムの点眼薬を落としつつそっと目を開くのだ。商品名はヒアレインというらしい。ヒアレイン・・・Here Rainから?ここは雨、あるいは、涙は雨(ドライアイの治療のために涙の分泌をうながしここ(角膜)は雨のように涙で覆われる)から?そんなことはなくてヒアルロン酸から取っているんだろうけれど・・・

中古で買ったレンズのワイド側は樽型歪曲収差が写ってしまいます。レンズの補正データをカメラに入れるべくなにかアップロードしなければいけないのかな?でもこれはこれでもういいや・・・とも思ってしまう。

時間は気にしていると遅々として進まず夜はまだまだ長く先にありその間にいろいろと出来る気がするが、時間は気にせずにしばらくいてから時計を見ると思いのほか進んでいて驚いたりがっかりしたりする。

散歩していてふと見つけた街角の小さなパン屋でシベリアを買う。でも夜遅くなってもまだ私は買ってきたシベリアを食べていない。冷蔵庫にしまってしまった。明日の朝に食べるのだろう。そのときには、楽しみにしていたシベリアをいよいよこれから食べるぞ!と思えるのだろうか?むしろ、昨日はノリみたいにして買ってしまったが、いまとなっては「しゃぁない、捨てるのももったいないし、買った以上は食べるしかないか」といった感じになってしまう恐れがあるな。これはシベリアの悲劇だから、そうならないように頑張って食べましょう。

珈琲を飲み、上記の次の本を読み始め、ジャズを聴く。マイルスと、ビル・エバンストゥーツ・シールマンスのと、ジョー・ヘンダーソンホレス・シルバー。外に出たら朝が降っていて、昼間はすっかり雨上がり快晴となっていたのに、この夕方の時刻にはまた雨が強く降っている。カメラをコートの内側に隠して濡れないようにしながら帰り道を急ぐ。背中を丸めて。

f:id:misaki-taku:20211225220642j:plain