夜ってこうだよなあ

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 昼間、コンデジで街角スナップするときにISO感度が上がってもいいからぶれないようにと、シャッター優先(TV)で1/1000秒にセットしてあって、そうなっていることに気が付かないまま夜景のこんな崖の上の家を撮ったら、目いっぱいISOが上がっても露出アンダーだったらしく、こんな写真になりました。これでも少しだけトーンカーヴ持ち上げています。でもね、この黒にちかい青の沈んでいる感じ。そのなかにほの白くかろうじて見える家の影、街灯のあかり、なんとか見分けられる電信柱や電線。いつだって夜ってこうだよなあ。

 五年くらい前だろうか、もっと前かな、葉山のとあるカフェに、その店で行われたライブのちらしが置かれていて、それがシネマ・ダブ・モンクスというジャズというのか即興演奏の二人組だった。カフェから帰宅したその日の夜だろうか、YOUTUBEで検索して演奏を聴いたかなにか・・・気に入ったので一枚CDを買ってみた。それがこのアルバムで、ああこれはどこかのライブ盤らしいけど、でも聴いていると晩秋から冬の暗い街角であまり人が集まっていないなかで演奏しているストリート・ライブって感じがするのだった。ちょっと寂しさが身に染みてくるような。最近はあまり活動していないんだろうか。

 写真を見ていたら音楽を思い出す。それで久しぶりにその音楽を再生してみる。すると今度はその音楽の色合いから昔読んだ短い小説を思い出したりする。そういう連鎖がたまに起きます。連鎖の先にアルコール飲料が浮かぶまでの粋な大人にはなれなかったな(笑)

 でもね、上の写真からいろんな連鎖が浮かんでいくなかで同じ映像であるので動画的な場面が思い浮かぶのですよ。雨の夜、トレンチコートを着て傘を持たない男が砂浜を歩いている。波打ち際に平行に向こうへ歩いて行く。カメラも手持ちで画面は揺れていて、カメラも追うけど男の方が早く歩くから時間を掛けるなかで男は次第に遠ざかり、そして闇の中に消えて行く・・・そんな場面だったりを。

 

このブログの2015年にシネマ・ダブ・モンクスに関して書いてあるのを見つけました。

夜の雲 - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく (hatenablog.com)

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