葉山の美術館まで

  朝、起きて、さて今日の日曜はどうしようか?平塚市茅ケ崎市鎌倉市葉山町の美術館の企画展を調べてみる。葉山の美術館に朝倉摂の展示を観に行くことにして9:05くらいに自家用車で茅ケ崎の自宅を出発する。晴れた日曜日で、9時過ぎの出発だと、渋滞にはまるだろうと覚悟をしていたが、たいした渋滞もなく美術館に到着できた。展示を見たあとに11:30昼をどうしようかと近くの店をグーグルマップで検索する。イタリア料理の店と和食の店がすぐ近くだったが、10分程度歩くと寿司店と洋食屋がある。気分としてイタリア料理と和食じゃなかった。美術館の前の南に向かう国道とその先で左折して東に向かうバス通りの角を面取りするように住宅街のなかの細い道を近道して歩いていく。するとほんの10分だけの初めての初夏の道には、道沿いの家々の庭の新緑や、かんきつ類の実や花を付けている木も見つかり、それが楽しい10分になった。ところが寿司屋も洋食屋も開店の11:30から一巡目までは予約客で満席とのことで13:00になれば入れるだろうとのこと。しょうがないのでそこからまた海の方へ下って途中にあった新しいカフェでチキンカレーとミカンジュースのセットで昼食にした(まぁ美味しかったものの高かったな)。近くの神社の境内には多くの人が集まってバザーと、小さなステージで女性が演奏をし、白いベールを纏ったような人がダンスを踊るパフォーマンスを披露していた。あ、こういうイベントが出来るようになってきたんだな、と思う。少し海辺を歩き、自家用車で美術館をあとにする。よく停める葉山元町あたりの駐車場に停めてもう少し写真を撮ったり気に入っているカフェでコーヒーを飲みながら読書を進めたいと思った。だけど森戸あたりのいくつかの駐車場は空きになっていたが、狙った辺りの駐車場はみな満車で停められなかった。仕方ないからそのまま帰る。往路と違い、帰路の国道134号線相模湾沿いの国道)は少し渋滞。それでも思ったほどではない。赤信号で停まったときにノーファインダーでシャッターを押したのが上の写真です。店は何回か変わったけれど、自分の写真を見直す限りにおいても1980年頃からこの場所にずっとある建物だ。15年ほど前の夜に知人と行ったときには、なにかアルコールを飲んだ。コロナ・ビールとかだったろうか。ビル・エバンスポルカ・ドット・ムーン・ビームスが流れていて、シラスのピッツァを食べた。とても薄くて直径20cmくらいの小さな。そのあとに、この店の前の夜の海に行き、当時使っていた500万画素のコンパクトデジカメを砂浜に降りる階段のところに海に向けて置いて、そのカメラの最長シャッター速度だった15秒のシャッター速度で撮ってみたら、国道のナトリウム街灯のせいか海と砂浜と砂浜に落ちている流木や石が赤く写った。その写真をはじめて2005年だったか2006年かな?に開催した「流星」という写真展に飾ったし、DMに使ったのだった。だからビル・エバンスの曲のことやシラスのピッツァのことまで覚えているんだろう。写真を撮るということは、ときどき、記憶することの節目になる場合もある。いつか今日は満席で行けなかった寿司屋と洋食屋には行ってみたいものだ。