〆を食べたあとに(京都11/9)

 11/9、京都の煮込みやでカウンターに一人、辛肉味噌ご飯を〆に、一合飲み切らずにほろ酔いとなり、すっかり暗くなった街に出る。地下鉄の駅で二つと半分、ホテルまで新町通を、それでも相変わらず写真を撮りながら、ゆっくりと下る。今までカウンターに座り、ほかの客の内容までは聞き取れない話声に包まれ、厨房で動き回る料理人の手際の良さに感心し、ときにスマホを見て誰かにメールをし、その暖かな空間に包まれて安心して楽しんでいた。それなのに、通り過ぎる飲食店のなかに誰か知らない人たちが一人で二人でグループで、なにかをしゃべり食べているのを見ると、いいなぁとまたもや思うのだった。そうか、飲ん兵衛が何軒も店をハシゴするのは、寂しがり屋だからなのか・・・などと下らないことを思いつき、心の中で笑ってみる。すれ違う人は京都駅から会社帰りで速足で歩いてくる人たちも多いようだ。一番の観光地で仕事をしているってどういう気持ちなのかな。ほろ酔いおやじで申し訳ない・・・

 今日はもみじはまだまだ緑だったけれど、銀杏はだいぶ黄色くなっていて、桜はすっかり赤くもう葉を散らせていた。桜の紅葉はしっとりではなく、乾いた明るさがあり、けっこう好きだ。さて、ホテルに帰ったら、ホテルの売りのショートフイルム上映を見る元気があるだろうか?まずはベッドに寝転がり、天井を見上げながら深呼吸をしてみよう。そうだコンビニで水を一本買って行こう・・・