友だちとその辺で会ってだべっている

『4月に新しい街で新しくはじめた暮らし。すぐに四人か五人、友だちが出来て、まぁそのあとはもうたいして仲間は増えない。最初の出会いがいつでも肝心だから。それで毎日のように、街のどこかにこいつらとたむろしては夜遅くまでだべっているうちに、なんだか魔法みたいじゃないか、もう11月だって、信じられない。夏は暑かったっけ?そんでも外にいて、だべっていて、あの日誰かが言ったことと今日俺が言ったことにたいして差なんてないじゃんね。ただそんときの流行りによって話んなかに出てくる固有名詞が、いっちゃん新しいのに置き換わる。そりゃそうだよ、そこがいちばん大事。だっせえことなんか言えっこねえ。・・・そう、みなおなじみで、今日もおなじみの話ってことさ。誰かが誰かに惚れたとかさ、誰かと誰かが喧嘩したとか。でもほんとのところ、もう夏の終わりころから、俺は、少し飽きてるんだ。どこかで誰かがなんかやらかして、大笑いしたりしても、おおげさってのは過ぎるとつまんねえし。。だから、俺はもうすぐどこかへ行こうと思っている。新し場所へ行けば、また新しいダチがすぐに四人か五人出来るだろう。それでまたこいつら最高だぜと思いつつ、街のどっかでたむろしてだべる。繰り返しだな。繰り返しだけど、繰り返さねえよりはいい感じじゃん。違いますかね?冬になるから、そろそろ南にでも行こうと思ってんのよ、俺。』

・・・みたいな感じですかね?(笑)2022年11月21日横浜駅近くでスナップ。もうこんな風に仲間としゃべることなんかないんだろう。知らんけど、知らんだけで、いちばん、いい時間を過ごしているかもしれないよ、羨ましい。知らんけど。