応援しましょう

 昨日12月2日金曜の夜、神奈川県横浜市の野毛(東はJR桜木町駅、西は京浜急行日ノ出町駅に囲まれた居酒屋がたくさんある飲食街)の日ノ出町駅側に近い居酒屋で、おでん(写真の通りです)やお造りや牡蠣フライやアジフライや出汁巻き玉子や変わりダネおでんをつつきながら友人と計3名で忘年会。というわけで今日はおでん写真にしました。

 ところで、サッカーの日本代表が、スペインに勝って決勝トーナメントに進みました。朝、3:40にアラームをセットし、テレビの生放送で観戦しました。会社に向かうために着替えもしておき、荷物も作り、試合が終わったらすぐにテレビを消して、通勤するためにバス停に急ぎ、始発のバスに乗りました。その日の夕方にこのおでん屋での飲み会が予定されていたので、自家用車通勤ではなく電車通勤。仕事後に飲み会があり、長い一日になりました。

 スペインに勝ち、決勝トーナメントに進み、いまやそういうことは消え失せたのだろう、だけど、コスタリカ戦に負けたあとに、何人かの選手を誹謗中傷する書き込みが多発したとあとになり知りました。あの試合はコスタリカが引いてゴール前の守りを固めていて、ボールをどこに差し込むかが難しい状況が続いた。そして予選のときから、日本代表はそういう試合で得点をすることを不得手としている。それはもしかすると、戦術や規律で、こうボールを動かして、こう選手が動いて、チャンスを作るという日本の作戦が、強固なディフェンスを崩すになかなか至れない。「至る」には個の、相手を抜くテクニックや奇抜で意表を突くプレイやアイデアが必要で、そこは日本代表はそれほど得意ではない。足の速い選手を使ってハイプレスからのカウンターを繰り出し、強い相手にくらいつく方が得意なのかもしれないです。だからコスタリカ戦を見ていると、あぁまたこのパターンか・・・と思ったものでした。

 サッカー選手がより高みを目指して努力をして、突出して上手になり、日本代表に選ばれるのは最高の栄誉だし、試合に起用されれば、当然出場する。そのときの彼等の心境は、自分のベストパフォーマンスを出そうと決意するだろうし、戦術と統制は崩さないよう動こうとするだろうし、勝つためになんでも頑張ると思っている。どの選手もがそうだと思う。だけど、人間だから、心の持ちようで、もしかすると、焦ったり萎縮する。弱気になり怯える、守備的になる。あるいは時間とともに溜まる疲労や、ここに至るまでの経緯の中で体調が万全に出来るかどうかも難しい。正対する相手選手の力量やその日の調子によっても自分の出来ることは変化する。そういう不確定ないろんな要素の中で、プレーの成否の確率が運不運のように絡みながら、試合が進む。繰り返すが選手は誰もが、何年も前から高みを目指して、選ばれて、起用されて、必死に競技をし、応援する人に応えようと、結果を出そうと必死だ。まずここのところいいですか?

 それでも観戦していて不満が起きるのだとすれば、それは選手のせいではなく、日本の実力がそこまでだということなんですよ。そうなのであれば、やるべきことは、もちろん選手はいつでも練習し上達することを試みるだろうけれど、一方で長期戦略としては、次世代を担う選手を輩出するための長期の選手育成システムの構築ということになる。いまの日本代表の選手は数十年前にはなかったこういうシステムの申し子でもあるだろう。監督の選手選抜や起用の選択の結果に他の選択可能性があるから、そこをあれこれ云うのはまだ仕方ないけれど、以上の理由から選手を誹謗中傷することは絶対にダメだと思う。わたしたちは、必死な彼らを、そのパフォーマンスが対戦相手より劣って見えたとしても、人間だからときどき起こしてしまうミスが肝心なところで起きても、それが我らのチームの実力なのだから、とにかく頑張れ頑張れ!と応援するしかない。もしにわかファンであっても、あなたがいまの日本代表を応援するのであれば、そこは間違えないようにしたいですね。