東京湾

 写真は二週間くらい前、このブログにも飛行機から撮った富士山の写真や羽田空港を離陸していく飛行機の写真を載せましたが、その同じ日、羽田から離陸したばかり、眼下に見えた東京湾です。空が海面に映っていて(少しだけ)水鏡のようでした。

 そういえば現代美術家/作家の赤瀬川源平さんが、ステレオカメラに関して面白おかしく、というか実に楽しそうにエッセイにその趣味について書いていた本で、新幹線など高速に移動する電車などの乗り物に乗っていて、ある時間を置いて同じ方向を撮った二枚の写真で立体視をすると、人の目では無限距離に相当する(すなわちあまり立体感がわからない)雲や山が立体に見えると書いていたな。これは巨人の目で風景を見るということであり、言い換えると、景色がミニチュアになったように見える、ということなんだろうな。この写真を撮ったときにそんな立体視をしてみようとは思わなかったけれど、立体視できたらどう見えるのか、いま写真を見ていてそんなことを思いました。

 もうひとつ、これ全然写真と関係ない話だけど、この写真を見ていたら歌手のUAが歌った「スカートの砂」という曲が頭の中に流れ出しました。でもこの曲は、夏っぽいし(レゲエだし)南国っぽい(実際ミュージックビデオもそんな感じ)。今の季節とは程遠い。飛行機で離陸して、ここではないどこかへ向かう感じがあって、それで「スカートの砂」が浮かぶのだろうか。ふと頭に流れている曲が、なんで流れてきたのか?わからないものです。

♪ この風の向きがちょっと左に変わったら とっておきの甘い近道の地図あげる 叱られたらまた別の道一緒に探そうよ ♪