飛行機に乗っているときに虹が見えることがあります。それも雨あがりの空に架かる虹のように太陽を背にした順光側に見えるわけではなく、太陽と重なってはいないけれど、同じ側に。見下ろすときも、ほぼ同じ目の高さにあるときも、そのときどきに見える高さも違います。淡い虹です。この写真は少しだけ彩度を上げてみました。ガラスの超高層ビルばかりになった都会ではそのガラスに複雑に反射した太陽光の作る現代風な「陽だまり」が美しく見えるときがあります。この飛行機に付いてくる虹は、たぶんですが、太陽の光が都会のビルのようにきらきらした飛行機に反射し、その反射光が、すなわち飛行機が光源になって生まれている虹なのだと思います。都会、地上でも、ビルの反射光が副次的な虹を作ることがあるのかな?そのためには湿度の高い、光を屈折する細かい水滴の満ちた、霧も必要だから、条件が揃うのが難しいんじゃなかろうか。

 虹は飛行機でどこかに向かう往路に見えたこともあったのでしょう、けれど、復路に見る、というか復路のほうがより見続けてしまう気もします。復路は夜に羽田に戻ることが多いので、フライトは黄昏の時間になることが多い。そして旅の終わりの身体の疲れと、旅の終わりの祭りのあとのような気分を抱いています。そういう状況が、ぼんやりと虹を見続ける理由になっていると思います。だけど、わたしほどずーっと窓の外を見続けている乗客もあまりいないんじゃないだろうか。

 行ったことないのですが、スカイツリーや、そのほかの高いビルやタワーにお金を払って登るわけで、それよりもっと高い飛行機から外を見るのは、それにもまして面白い・・・というのはちょっと違うか。きっと地上がどこなのか?そこに何が見えるか、の具体性が確保できるほど良い高さが展望台には大事なことなんだろう。飛行機は高すぎるのかもしれませんね。

 先週はひさしぶりに飛行機で行く国内の出張がありました。