
土曜日は快晴でした。これを書いている日曜の夜は雨が降っています。土曜日に品川で所用があり、そのあと北品川商店街を歩き、京浜急行の新馬場駅前を通り、少しだけ第二京浜を歩き、ゼームス坂を歩き、JRおよび東京急行の大井町駅近くの平和小路と呼ばれる人がすれ違うのがやっとの飲食街を抜けて、駅まで歩きました。36枚フイルムを入れたヤシカエレクトロ35ccで、残り8枚を撮り終えて、そこからはコンパクトデジカメに切り替えました。北品川商店街から国道もゼームス坂も、ずっと夏祭りが行われていました。それぞれの街にそれぞれ近隣の神社があり、それらの大きな神社も小さな神社も、みな同じこの日が祭りだったのでしょう。祭りの笛太鼓の音が、だんだん大きくなり、祭り装束の人々が神輿を担いだり、あるいは車に乗せて運ぶ回りを歩いていく、そこを横切ったり通り越し、音が小さくなっていきますが、途絶えるわけではなく、また次の町内の笛太鼓の音が聞こえてきます。私はどこの町内にも属さない、どの祭りにも傍観者でしかない(・・・というか、いま住んでいるこの町にも祭りはあるけれど、そこに参加したこともないわけですが・・・)もっと言ってしまえば旅人でしかなく、そこを横切ってきました。それでも、祭りの笛太鼓の音は、懐かしい。懐かしいということは、なにか自分の記憶を呼び戻したり、日本の四季のある季節のなかに一緒にいることの証明がその「聞きなれている」という安心で、そういうことが懐かしいの証拠たる気持ちなのでしょう。
大井町駅に近くなると、さすがにもう祭りの音は遠ざかり、細い路地ゆえに濃い光と影が出来ています。すると今度はそこにも何らかの街の音が聞こえていたはずなのに、耳にはどこかキーンという高い音だけがあって、それがそのときの静寂の音なのでした。写真は、もうコンパクトデジカメに切り替えたあとだったからということもあるのでしょう、ゆっくりと立ち止まってどこかを撮り抑えるようなことではなくて、歩きながら、その早いわけではない歩調を変えずに、背面液晶ファインダーなど一切見ること門なく、ただ、撮りたい方向にカメラを向け、焦点距離はフルサイズ換算焦点距離で28mmか35mmの二択にして、ただただ撮っていきます。そして駅に着いて、もうカメラはバッグに入れて、帰りました。
今日の日曜になり、そんなふうに、すなわち適当に撮ってきた写真を見なおしました。でもまだちゃんと見極めるには、それらの写真は生々しすぎます。それでも一枚選んでみました。画面左側のエアコンのホースを、最初はトリミングして切ってしまうべきかと思いました。だけど、すぐに、いやいやそうじゃない、と思いました。左のホースも、右端の白く飛んでいる壁?も、この写真には必要だと思いました。結局この写真はトリミングなしです。
先週からはじまったNHK夜ドラ「ミッドナイトタクシー」を見ることにしました。