今日は暖かい。昨日はダウンのジャンパーを着ていた。今日はただのウインドブレーカーのようなものを着て、その下にはウールのカーディガンを着ていたのだが、結局ウインドプレーカーはずっと脱いで持って歩いた。歩いた、と書いたのは、昼過ぎに茅ヶ崎から辻堂までカメラを持ってぶらぶらして、辻堂から一駅だけ藤沢まで電車に乗り、藤沢のカフェパンセでYさんと一時間ほどくっちゃべって来た。Yさんはちょっとまえに風邪って言ってたかな、喉が枯れて声が出なくなり、そのときに抗生物質ともう一つの薬を処方された。ということを話しているときに、そのもう一つの薬の種類である「ステロイド剤」という単語が出てこなくて、四苦八苦した。
帰宅してから部屋を整理していたら、いつぞや(2年か3年くらい前かな)新宿御苑前のギャラリーPLACE Mで行われた写真家の瀬戸さんと須田さんのトークショーで取ったメモが出てきた。読
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瀬戸「写真を撮れなくなったことはありますか?」
須田「いままで「ない」と答えてきましたが、ありますね。絵具の最後のひと絞りのようになくなっても絞っている。それが快感、気持ちがよくなるんですよ。そういう回路があるんだなあ」
瀬戸「たくさん撮りますか?」
須田「たくさん撮りますよ。100枚撮れば僥倖がある。撮ったら人に見せる。そこからスタートするのが一番よい。自分もそういうのが良かった。写真から遠くにいる人が、割と言ってくれるのがいい。自分で自分の写真はなかなか判らないですよね」
瀬戸「写真は同じ瞬間がないのがいい。ところで殺気立ったところがこの展示にはないのはどうしてですか?」
須田「そういうことは自分では気が付いてない。アルバムのようなもので日本的なものの澱を引きずっていたのが風姿花伝。風姿花伝のようにスクエアではなくライカにして、目イコールライカみたいな気分で楽になったのかもしれないですね。旅の緊張感がない。場所も自分のよく知っている浅草や神田で、懐かしさが先にありますよね。だから撮り抑えようという意識が引っ込んだのかもしれない」
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と、メモの1/5くらいだけ書き写してみた。この内容からすると「角の煙草屋までの旅」のときの展示に合わせたトークショーのようですね。とすると2011年。
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同じく部屋を整理していたら昨年の11月30日の土曜日の朝日新聞別刷りのbeが出てきた。「わたしの好きな本屋さん」の特集だった。ランキングが載っていて、一位は紀伊國屋書店で二位がジュンク堂になっているが、記事中には「町の本屋」のことが書いてある。もうなくなってしまった町の本屋の思い出を挙げた人が多いとあって、たとえば『数年前に閉店した地元の店は、立ち読みと座り読みの人でいっぱい。素敵な空間だった』(要約してます)といった思い出。
私の場合も、平塚の鈴木書店といういまはもう閉店してしまった本屋が、近所でかつ通学路の途中にあった。そんなことを思い出したのでこの新聞をとっておいたのだろう。
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今日は辻堂駅から茅ヶ崎の方に行ったところにある古書店「洋行堂」で一冊買いました。港千尋著「愛の小さな歴史」って本です。
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上の写真は蜘蛛の糸です。光跡のような。
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