2015-01-01から1年間の記事一覧

土の旅

箱根にある彫刻の森美術館にあるギャラリーで開催中の淺井裕介展「絵の種 土の旅」を見に行ってきた。彫刻の森に行くのは、もしかしたら四十年振りくらいだ。この展示のあとは屋外に点在する彫刻を見ながら散歩をし、ピカソ館にも立ち寄った。淺井裕介展のこ…

冬のトタン マッコイ・タイナー

すぐに日が傾く。木々は冬枯れて葉が落ちた。影が長くて濃い。トタンすら美しい。 十日ほど前の会社の忘年会で隣に座ったNさんは、仕事でつながりがあるものの、プライベートなことでゆっくり話したことはなかったので、せいぜい私が住んでいる茅ヶ崎の隣の…

鳥の町 太陽の鉛筆

Gallery Koyanagi にて野口里佳写真展「鳥の町」、次いでAKIKO NAGASAWA で東松照明展「太陽の鉛筆」を見る。新橋駅近くのビルの地階でランチの握り寿司を食べる。 > 野口里佳は現在住んでいるベルリンから少し行った町に鳥がたくさん渡ってくる場所がある…

冬の花火

明日24日の仕事のために23日のうちに飛行機で移動したB市のホテルから、冬の花火がビルとビルの隙間に見えた。クリスマス恒例イベントとのこと。小雨決行。小さな折り畳み傘しか持っていないこともあり、会場まで出かける気になれないまま、8時になったら思…

古橋宏之写真展 土の終わり

写真は宇都宮線自治医大駅近くの車窓からの風景。 12月のなんにちのことだったか、平日に都内に出張する日があったので、その帰り道に神保町のwhiteと言う小さなギャラリーで古橋 宏之写真展「 土の終わり- untitled fire 」を見てきた。前作同様モノクロー…

野口里佳展 夜の星へ トークショー聴講

渋谷のシアター・イメージ・フォーラム映画「写真家ソール・ライター」を観る。次いで品川のキヤノンギャラリーSで野口里佳写真展「夜の星へ」。ギャラリートークも聴講。 家族のMとSと合流後、五反田のグリルFで洋食。 キヤノンギャラリーSで開催中の野口里…

新しい町

JR東日本の神奈川県内の東海道線くだり、藤沢駅から辻堂駅に向かって進行方向の左側、すなわち南側の、何年か前までP社の大きな工場があった広い土地が再開発されている。辻堂の湘南T-Siteはその敷地の端っこにある。 このまえ藤沢駅の北口近くにあった某カ…

遠い町

夜の電車に乗る前、駅ビルでペットボトルのお茶と、カレーパンひとつ、ほかに甘いお菓子のようなパンをもうひとつ。夏の頃には、たまーにビールを買ったこともあった。飲めないくせに。今日の予定に長距離移動があるときにはバッグのなかに文庫本を一冊では…

食堂のカウンターで

上の写真は茅ヶ崎の某食堂。水色の水差しやサントリーのキャラクターなのかな?楊枝入れもいい。第一、タイルがいい。14日の月曜は年に一度のガン検診を予約してあったので休暇を取って、毎年そこに決めている代々木駅近くの病院に行く。胃カメラを入れる直…

暖かく楽しい夜

12日の土曜日。代官山のなんとか言う(施設名を忘れてしまった)場所で開催中の写真新世紀入賞作展示と昨年のグランプリの須藤さんの個展を見て、さらに同じ施設内のホールで今年のグランプリ選出の公開審査会にも行ってきた。今年の審査員の方々は 荒木 夏…

銀座アップルストア前

少し前、東銀座のM84と言うギャラリーで植田正治が主に晩年に作っていたカラーによるフォトモンタージュと言うのかコラージュなのか多重露光か、なんていう単語が的確なのかはよくわからないが、そう言う作品を集めた「幻影」って写真展を見た。その帰りに、…

見ごろ

紅葉見物をするのには晴れた日に色づいた葉の下から太陽を透かし見るようにするのが最も美しい、と思っていた。逆光に輝く赤や黄色の葉が一層鮮やかに見えるから。しかし、この写真のときは曇っていても素晴らしく美しかった。ここに陽が射すとどうなるのか…

腕を組む水着姿の男の絵

新宿三丁目駅近くのカフェの壁に飾ってあった絵。なにかを写真に撮ろうと思うときには、かなりの確率で意識的か無意識的かの違いはあれど、過去にどこかで見た写真のあとを追うような、真似をするような、そんなことが心のなかで起きていて、そこから生じる…

御苑

快晴。ここ五年か六年か、12月の最初の週末には新宿御苑へ行くことにしている。 長いことこうして、一日あたりには一枚かせいぜい数枚の写真と文章の組み合わせでblogを書き続けていると、自分のなかの気分なのか興味なのか、理由は不明ながらも波があって、…

宇治

京都二日目。朝、7時前に清水寺に行ってみる。観光客はまだちらほらしか来ていない。紅葉は情報通りぱっとしない。日が昇り、清水から遠望する京都の町が明るくなるが、山影の清水に日の光はまだ届かない。 歩いて坂を降りて、八時、六波羅蜜寺。空也上人像…

28日から一泊で京都へ。朝9時過ぎに京都駅着。すごい観光客の数。地下鉄とバスを素早くスムーズに乗り継いで大徳寺高桐院に行ってみた。今年の京都の紅葉は「イマイチ」らしい。これからいよいよ木々の葉が赤や黄に染まっていくというそのころに嵐のような日…

昭和記念公園

22日の日曜日には立川の昭和記念公園を散歩してきた。

異なった写真の尺度

昨日のブログに載せた写真、木登りをする少年や踏切の少年の写真は、子供らしい遊びの場面で暖かく幸せな気分になれる。自分が子供だった頃を思い出して懐かしくなる。写真の一般的に共通価値が出来ている評価基準からすればもうちょっとこうした方が良いと…

時差ボケ解消のために?

時差ボケ解消のためには陽の光を浴びると良い、と聞いたので、カメラを持って西鎌倉の広町の森に行ってみた。大船モノレールに乗り、西鎌倉へ。ちょうど昼過ぎの時間だったので駅近くにある蕎麦屋へ。私と同年配かもう少し若い男性客が、それも皆ひとり客が…

終わらない歌

高校生だった70年代前半に、記憶が正しければだけど、山下達郎が深夜放送ラジオ「パック・イン・ミュージック」の第二部でDJ(今でいうラジオ・パーソナリティ)をやっていて、そこで良くビーチ・ボーイズの曲がかかった。住んでいた平塚市の駅ビルにあった…

海街Diary

弾丸海外出張から帰国すると、やはりほっとする。今回は出張先のロンドンで、パリで起きたテロ事件をTVニュースで知った。英語の字幕と英語の解説は半分か、それ以下しか理解できず心許無い。心細さを誘われる。実際にはロンドンからの帰国にテロ事件の影響…

雨のロンドン

渋滞でなかなか進まないタクシーの車窓からロンドンの街を眺めていたら、たしかシャーロックホームズが住んでいる想定だったのではなかったかベイカーストリートと言う名前を見かけた気がした。 車に乗り込んでしばらくすると仕事の仲間たちも無口になって、…

夜の雲

そぼ降る雨のなか、上野新宿ラインで宇都宮から茅ヶ崎まで移動する。すっかり夜になっていても、町の灯りを雨雲が反射するのか、デジタルカメラには銀色の雨雲が写る。 数日前、YOUTUBEに上がっていた森山大道を追った映画「ニアイコール」を見た。吉田篤弘…

夜が早く来る

吉田篤弘著「木挽町月光夜噺」を読んでいたら、アラーキーのことが書いてあった。20年前と書いてあるから1990年代のことだろうか、吉田篤弘氏も荒木さんも最寄駅が豪徳寺になる街に住んでいたらしく、駅まで歩く途中に、吉田氏はときどき、アラーキーの後ろ…

垣根の向こう

垣根の向こうのマンション。 > 私はクラシック音楽をほとんど聴いてこなかった。なんちゃらカンタなんちゃら、って言うらしい漫画や映画が何年か前に流行ったときも全く反応していなかった。それが今年の初夏のことだろうか、東京都現代美術館で開催されて…

ドキュメンタリー映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」を観に行く

休暇を取得。渋谷のシアター・イメージフォーラムに映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」を観に行く。 http://vivianmaier-movie.com/ > パンフレットの見開きページには 「もし彼女が自分の作品を世間に公表していたら、20世紀の写真史を変えていたかも…

ハロウィン

1970年代、私は学生で、授業をさぼって、名画座へ通ったり、読書をしたり、深夜ラジオを聴いたり、レコード屋をうろうろしたりして、時間を過ごしていた。テストではずっと授業の出席簿に私の名前を代筆してくれていたN君の字体を真似て回答用紙を書き込んだ…

「アズミ・ハルコは行方不明」 が面白かった!

今年の写真を見なおしていたら、ぴんぼけの自販機が写っている写真があった。失敗なわけだけど、なんか気になるからこうしてピックアップする。明確な意図がなく、撮影者の、撮影者自身も言葉で説明することが出来ない、嗜好に基づいて瞬間的に撮られ、それ…

強風

日曜日、レンタカーを借りて蔵王の御釜まで行ってみた。前日とは打って変わった強風の寒い日曜日。麓は晴れているが、山の上は雲の中である。蔵王エコーラインを登って行くと、紅葉が「これから」「見ごろ」「おわり」と進んでいく。最低気温15℃最高気温23℃…

紅葉の山

土日に仙台に行く機会を得た。仙台から仙山線に乗ってみる。やがて窓外の景色は名もない(名はあるのだろうが、)山々を、茶色や黄色や黄土色やオレンジや赤に、常緑樹の緑、すでに葉が落ちた木々の白や銀色や黒い枝振り、と言った沢山の色が覆っている。ど…