2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雨の夜に

十年かもう少し前のこと、愛知県に住む友人から結婚披露宴の招待状をもらったので出席することにして新幹線の切符を取り、ホテルの予約もしたのだが、直前になって結婚の話がなくなったようでキャンセルの速達便が届いた。目的が無くなったが久しぶりに名古…

赤い服

雨宿りをしていた横浜の桜木町改札前の通路というのは改札の側はとなりに券売機が並んでいるし、反対側には、書店などの店舗もあるから単に「通路」と言うだけではない。通路には柱が何本か立っているが、その柱もディスプレイが出来るような作りになってい…

白桃のパン

辻堂のテラスモールと言う駅に直結したショッピングモール・・・って言うのかな、ああ言うのを、そこに家族の某と行き、紺色の夏に例えば冷房で冷えすぎの映画館などではおるような紺色のコットンの薄手カーディガンを買った。バーゲンセールで。どこも混ん…

新しいカメラ

三年間使っていたコンパクトデジタルカメラは、三年前の買ってすぐの頃に北海道へ旅行したとき、胸ポケットからアスファルトの道に落下させてしまい、ずっと「ちゃんと写らない」まま使っていた。カメラの前面が平行に落ちたので角が凹むとか 液晶が割れると…

祖父のこと

いつだったか、特段写真が好きだとか趣味にしていることもない、私よりずっと若い人と写真の話になったときのこと。私が、どこだか忘れてしまったが、どこかの観光地でここに立って写真を撮りなさいと誘導する撮影ポイント足跡マークを見たことから、それを…

不安

M党が圧倒的大差で第一党になったときにはこれはこれで仕分けだかなんだか子供じみたパフォーマンスで、時間軸を考慮しない理想論みたいな絵空事を、具体的な実行性を伴わないまま推し進めようとして、出来るわけもなく、すぐにメッキが剥がれて稚拙さを暴露…

いつもの朝

月に何回か、朝から都内某所にある本社に出張する日には朝食を最寄り駅の近くにあるモスバーガーで食べることが多い。数ヶ月前まで、モーニング野菜バーガーと言うのがあり、ホットコーヒーとセットにしても390円。なかなかに美味しくて、同じ最寄り駅周辺に…

焚き火

女子サッカーのワールドカップが開催中。四年前の大会で日本が優勝してから少しは注目が集まっている感じがしたのは、辻堂にある、本の品揃えが私にとってはなかなかに良い感じな古書店の、いかにも古書店主らしき寡黙そうな親父と、この親父が「先生」と呼…

見方の多様性みたいなこと

過去の時間が増えてきて、思い出との照合から何かがヒット(多くは極私的ななつかしさを呼ぶ思い出をヒット)しやすくなっていたり、あるいはヒットするためのアプローチ方法と言うか、何を持ってヒットさせるかの手の内が増えている(そうか、そう言うのを…

葉山の海辺

先日、会社関係の懇親会で、私が二十代三十代の頃に撮っていた写真を、当時、社内の文化祭やらで見て「すごく写真が上手い人がいるもんだ」と思っていた、と二人の人に言われた。お世辞を言われおだてられて悦にいっている感じもあるが、よくよく聞けば私が…

りべれあ

三ヶ月に一回の割合で発刊される福岡市のミニコミ誌(でいいのかな?)の「りべれあ」(http://liberea.web.fc2.com/index.html)に、そこには詩やショートショートや紀行文や短歌や、福祉などにかかわる市民団体の草の活動レポートなどが掲載されるのだが、…

世界地図

横浜中華街のハズレに土産物やがたくさん入っている古い雑居ビルがあり、階段の踊り場にこの古い世界地図が貼ってある。これは勝手な想像なのだが、このビルは今こそみやげ物のビルになっているが、何十年か前には小さなオフィスがいくつも入った雑居ビルだ…

例えば犬が苦手だったことを思い出す

車窓を眺めているうちに雨が降り出して、途中には土砂降りになった。 読みかけのアンダスン短編集を読み終わる。「南部で遭った人」という短編には戦争で飛行機が墜落した後遺症でいつも身体に痛みを感じていて、それをまぎらわすために四六時中アルコールを…