2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

長い時間

国立新美術館にボルタンスキー展を観に行く。長い時間が流れるということは、個の人間に数十年という寿命がある以上、それを延べて見渡そうとすると、死の(生の)連鎖が時間の流れとも言える。といったことを考えてしまうのだった。ボルタンスキーご本人の…

横須賀美術館

横須賀美術館で開催していたセンス・オブ・スケール展が最終日。自家用車を運転して開館前の9:45くらいに到着する。列の10番目くらいには並んでいたのですぐに入場できたが、ずいぶん長い列になっていた。ほぼ子供連れのご家族。最初の部屋に入ると、中谷宇…

大雨

午前10時頃、やたらと眠くなり、居間のソファーに寝転がる。一応、読みかけの文庫本を手にしたが、すぐに目を閉じて、浅い眠りに落ちてしまう。南の窓がすぐ近くにあって、風を通すために少しだけ開けてある。雨が強くなり、弱くなり、また強くなる、その音…

さまよう視線

花の頃には大勢の見物客が木々のあいだをそぞろ歩く藤の林。誰もいない。 ありふれた日、例えば、会社の休み時間の食堂で、仕事仲間数人とあれこれどうでもいいことをしゃべっているその会話をそのまま文章に書き起こして、これが日常です、と提示しても、一…

踏切風景

雨。東海道線の、雨粒が付いたり、流れた雨の筋が残っている、濡れた窓から、写真を撮った。ぼんやりとした風景。 相変わらず買ってしまう本の冊数が、読み終える本の冊数を上回っているので在庫が溜まってしまう。 「われわれは組み写真のノウハウとして言…

菖蒲

神奈川県中郡二宮町のせせらぎ公園にしょうぶを観に行ってきた。雨。ほとんど誰もいないなか傘をさしたまま写真を撮りました。

STRANGER

東京都写真美術館で宮本隆司展と、ユージン・スミスと奈良原さんと内藤さんと山崎さんのよく知られた作品を組み合わせた展示を鑑賞。後者は一つ一つのシリーズ、例えばスミスは田舎医者だったし、奈良原さんは軍艦島だった、そのシリーズがよく知られた強い…

上り坂も下り坂も同じ坂道

上野の森美術館で立木義浩写真展「時代」を鑑賞。このブログのタイトルは、その写真展のラストに掲げられていた写真家の「あとがき」のような文章の最後、酩酊した哲学者にそんなことを教わった、として書いていた言葉。時代を長く記録してきた人が感じてい…