2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

逆光の道

写真は自分の立っている位置がイマイチですね。道路の道幅の真ん中がまっすぐ垂直線になって画面の真ん中にあればきれいなのだが、そうは写せなかった。写せなかった理由として言い訳をすると、これを撮ったときのカメラは、電子ビューファインダーがなく、…

似ている誰か

横浜のみなとみらい地区にあるパシフィコ横浜でカメラのショーをやっていたので、昨日の日曜日に見物に行った。見物のあと、会場の海側にあるこの公園を散歩してみた。陽射しは暖かく、でも風は少し冷たく、海にはさわさわと波を立てていた。向こうには横浜…

受け身で決まる旅先

少し前にフイルムカメラで撮った横浜市の野毛地区の通り。ジャズのライブスポットのドルフィーの看板が写っています。トラックは、一階の居酒屋?にビールでも運んできているのでしょうか?まだ営業開始時刻の一時間か二時間前の昼下がり。 どこかの町に旅を…

何の煙が目にしみる?

1980年頃に読売ホールでジャズサックスプレイヤーのリッチー・コールのコンサートに一人で行き、帰りに新橋駅のホームを吹き抜ける風がとても冷たくて、少しは身体が温まるかもしれないと、ほとんど吸わないのにそのときはバッグに入っていた煙草、銘柄は忘…

冬の公園のひととき

相模湾に面した海沿いの町の冬は晴れて乾燥した日が多い。気温が低く北風が強い寒い日であっても、乾いた木々の枝や葉は陽の光を受けて光っている。乾燥した明るい土と、散らないまま残った枯葉をまとった低木が正面に見えるベンチに座る。ポケットに入れて…

煙草のドーナツ状の煙

2001年に亡くなった父は、煙草を吸う人で、子供のころに「やってやって」とせがむと、口から輪っかになった煙草の煙を吐き出してみせてくれた。輪っかを出すときに、頬を指先でトントンと叩いていた。 渋谷のイメージフォーラムという映画館の前をたまたま通…

早春の夜遅きモンブラン

昨日に続いて、常磐線の車窓写真。常磐線に限らず日本の風景。それにしても、私の上空はいつだって曇っていて、はるか向こうは明るい。ロックバンドのトラビスの雨歌と言われる曲がありましたね、どうしていつだって僕だけに雨が降るんだ・・・ この写真には…

冬枯れた荒地

常磐線に乗って茨城県まで出張する機会があり、特急ときわ号の車窓から外を見ていた。冬枯れた草が覆う空地と、両側からせり出した森の作る風景が、ときどき現れては後方へ飛び去って行った。これは、少なくとも今は人が使っていない空地もしくは荒地という…

東京湾を行く船

先週の火曜に横須賀美術館に行ったときに東京湾を行き来する船をしばらく眺めていたときの写真です。当日のこのブログに二枚写真を載せた。その日には落選していた写真だけど、今日見るとちょっとイイ感じに見えました。日によって、あるいは写真を選ぶとき…

嫌いだったレバー、今は大好物

2月19日日曜日。強い南風。暖かい日。今年はじめて、コートやジャンパーが不要だった。茅ケ崎市の最高気温は19℃だったそうで、一週間のうちに最高気温が一番低かった日と、一番高かった日の差が10℃を越えたことになる。午前、自家用車を運転して、片道10分ほ…

オールドレンズに光を司る小さな人が住んでいて・・・妄想

土曜日、快晴。とても暖かい日になった。数日前に「体感としてこの冬一番の寒さの日だ」と書いたばかり。三寒四温を繰り返しながら、季節は春に向かっている。感覚として季節の方が確実に春に向かっていて、私自身は冬に取り残されている感じがする。だから…

はじめて撮った写真

梅の木が十本かもう少しだけ植えてある小さな梅園。逆光の位置に立って、ピントを合わせるひとつの花を定め、枝の位置にも気を配り、絞りを開いて深度を浅くして写真を撮った。近くを通り過ぎた人が、まだ早かったね、と言っている。桜と違って梅には明確に…

フイルムに関する内緒話

このブログの今年の1月15日に神奈川県中郡大磯町で行われた大磯の左義長祭で撮った写真を載せた。 大磯左義長 - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく (hatenablog.com) その日にフルサイズミラーレスカメラで撮った数百枚の写真から選んだ写真を使った。 そのと…

そんなこんなの水曜日

村上春樹の「納屋を焼く」って知ってますか?と聞かれたので、曖昧な記憶を探り「ジョギングしながら納屋を焼いて回る男の話でしょう」と答えたら「全然違いますよ」と言われた。そこでものすごく冷えている水曜の夜9時過ぎに、本棚からその小説が収められた…

打ちのめされ、救われる

午前10時まで在宅勤務で三つの会議に出席したのち、休暇を取得し、横須賀美術館へ。清宮質文の世界展を主目的に。 特集:清宮質文の世界 | 展覧会 | 横須賀美術館 (yokosuka-moa.jp) 雨男というのは確率の問題で、たまたま必然的に発生するある確率の偶然…

アボカドをトッピング

三寒四温。春めいた暖かい日があるかと思えば、翌日には冷たい雨が降る。それでも春は間近。ニュースでは花粉が例年より早く飛び始めていると伝えている。各駅停車しか停まらない私鉄の駅。昼時に差し掛かり、台湾料理の店の前で立ち止まり、ルーロー飯800円…

時間が止まっている

少し前の晴れた休日に、京浜急行線の品川駅から立会川駅まで旧東海道を歩いてみたことがあった。その途中で見かけた昭和40年代か50年代に建てられたと思われるレトロなマンションを見つけた。ほぼ正午の冬の日差しがマンションの玄関に当たり、グリーンマン…

二軒目

会社の同期の友人(すでに退職し悠々自適)と、30歳年下の若い男の子と、3人で焼き鳥の店に行き、珍しくもう一軒、野毛地区の山ほどある居酒屋やバーはどこもかしこも満席で、結果台湾料理の店に収まることに。瓶ビール一本を分け合い、にんにくの芽と豚肉炒…

ありふれた写真についての独白

日常の暮らしのなかで見ている光景はありふれている・・・と思っている。代り映えがしないつまらない光景のなかを歩いている・・・と思っている。たまに、いつもの通勤通学経路から少しだけ離れた隣町に行くと、そこには日常の暮らしのなかの光景の続きであ…

追いかけてヨコハマ

横浜と言っても広く、人が集まるのは、横浜駅周辺か、桜木町からみなとみらいの新しい観光地か、同じ桜木町から野毛や福富町や日ノ出町や伊勢佐木町に広がる昭和の町並みか、元町ショッピングか、尾根道づたいに港の見せる丘公園に続く西洋館や女子大学のあ…

もうすぐ

もうすぐ日が暮れる。ちょっと変わった雲が冬の畑の向こうに見えた。日が暮れてしまうと気温が下がり、寒い冬の夜がやってくる。だけど、もうすぐ、はそればかりではない。梅が咲き始めた。ラジオでは一足早くマンサクが咲いたと伝えていた。そして、桜の蕾…

ホットドッグの温め方

写真は東京急行東横線の祐天寺駅の商店街。祐天寺でのことではないけれど、先日とある町で、もう50年も営業を続けている街角のホットドッグの店の前を通ったときにふと思い立ってテイクアウトのホットドッグをひとつ買った。温めるか?と聞かれたのでそのま…

集まってご飯を食べる効能

日が暮れた神保町あたりの裏路地の古いビル。黒いコートを着た女性が通り過ぎるのを待ってからシャッターを押すが、撮り過ぎたその後ろ姿は画面に留めておこう。 この少し前、グーグルマップに「神保町×カレー」と入れて出てきた地下にある広い店へ入り、当…

餃子と書かれた赤ちょうちん

狭い路地、並んだ小さな飲食店、赤い提灯には「餃子」の文字。写真を見て、ちょっとこんな路地に飲みに行きたいと・・・・思いましたか?それは、こういう店は飲み屋であり、背中側にぎりぎりの余裕しかないような狭いカウンター席に座り、外は寒くて店内は…

カメラを出すか出さないか

少し前に出張で磐越西線に乗った。郡山から会津若松方面に向かって右側の席からは磐梯山が見えるのだが、私は左側に座ったので、車窓は農地と思われるうえに積もった雪原が見えるだけだった。写真を撮るか撮らずに行くか、迷っているときがある。すぐ隣に他…

時計

茅ケ崎市のサザン通り商店街にある時計屋さん。壁に丸い壁かけ時計がたくさん掛かっているのが見えて、ちょっと撮りたくなりました。 十五年くらい前だろうか、瀬戸内海の大崎下島という島に旅をした。島には古い時計屋さんがあり、全国津々浦々から修理を依…

赤い軍手

このブログの1月20日の記事に自室のカメラ保管用防湿庫の奥にずっと、何十年も置いてあった古いキヤノンA1に電池を入れたら動いたので、フイルムを入れて撮ってみたが、光線漏れがひどく、その後欠損していたビスを締めたり、モルトプレンを張り替えたりした…

三か月前はずっと昔

その日に撮った写真はその日の日付のあとに、どこで撮ったかを簡単に書いたフォルダーに片っ端から保存してある。例えば「2022.11.02.茅ケ崎市内、海岸」とか。これがまさにその「例えば」のフォルダーにあった写真です。南風が強い日で、カメラにも自分の身…