2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

木陰のベンチ

昨日のブログにも書いた場所、湘南平にある大きな木。向こう側はもう海が眼下に広く見渡せて、だから、ほかの木が背景に重なって見えず、この木の全体の姿がよくわかる。上の写真でも右の方には微かに海の水色が見えている。この写真の一コマ前にはこれより2…

言葉にならない気持ちの発芽

神奈川県の相模湾に面した平塚市と中郡大磯町の境界あたりにある丘陵の上の湘南平と呼ばれる公園から南を見れば太平洋が広く、北を見れば新幹線が白い一本の直線となって行き交う相模平野の田園地帯と住宅地が入り混じった街が見渡せる。平野の向こうには大…

ほそまい雲

2013年7月に撮った鎌倉駅西口。明るく白い曇り。いまとあまり変わってないと思ったが、実は変わっているのかもしれない。そこで、グーグルストリートビューを見たら、ほとんど変わってないですね、やはり。 7/25のこのブログに雲の写真を載せた。 アレック・…

一人で夏の公園で読む本

今日も在宅勤務。外に出たのはすぐ近くのコンビニエンスストアに一度行っただけです。良くないな・・・。 というわけで写真は2013.07.21.の代々木公園でのスナップです。今日は写真を撮らなかったから。 真夏に一人でこんな風に噴水のある公園の水辺に来て日…

9年前の7月

2013.7.20.に私は鎌倉を散歩、というより猛暑のなかそれでも写真を撮るんだ、という気持ちを「それなりに」持ちながら一生懸命に歩き回っていた。その日に撮った写真を見ていても、意外と暑さや辛さは思い出さないが、たしかにこの光景に向けてシャッターを…

(早くも)晩夏にはソプラノサックス

赤信号で停まり、運転席から右前にこのマンションが見えた。すぐ前に停まった大型トラックが荷物を入れる直方体のアルミのボックス(荷物室)の下に、1mおきくらいの間隔で青っぽいライトを点灯していて、その光のせいでマンションが青ざめて浮き上がった。…

アレック・ソスの「(天使の写真を持つ)ボニー」を観てから空を見上げたら

昨日葉山の美術館で見たアレックス・ソス展の最初のコーナー、SLEEPING BY THE MISSISSIPPIの展示作品のなかにBonnie(with a photograph of an Angel),Port Gibson,Mississippiという写真があった。そこには年配女性ボニーが額に入れられた写真を持って写っ…

海が泡立つような南風が吹く日にアレック・ソス展に行った

写真は午後3時頃の茅ケ崎の海水浴場より西側、相模川河口近くの砂浜消失防止のため?に大きな石が組まれ、この写真のもっと右側にはどこかから持ってきた、流出した砂を補填する為だと思いますが、土が積まれていて、まぁ砂浜を維持するために自然と格闘して…

コーヒースタンドでの会話

コーヒースタンドでサーファーの若い助産婦に会った。助産婦はスマホで月の満ち欠けのカレンダーをチェックして、わぁ来週は忙しくなるなぁ、と言った。来週の金曜日が新月だった。 それを聞いていた私ともうひとりの年配の女性客が、ちょっと驚いた。月の満…

もうちょっとだけ

真夏の朝で、まだ暗かったから、早朝4時台のことだったろう。家(この家とは平塚市の実家です)から歩いて5分、湾の砂浜と防砂林をはさんで平行に東西に伸びている海沿いの国道にもほとんど走って来る車はなく、国道を渡りさえすれば、あとは防砂林を抜ける…

十年前の祇園祭 拓郎のこと

十年前の七月の写真を見直していた。理由はこのブログに載せたい最近作がちょっと枯渇気味なので、古い写真ストックになにかないかを探しに行ったのです。そうしたら祇園祭の写真が出て来た。 暑い日でしたね、屋台がずらっと並んだ通りは、どこだったんだろ…

真夏には窓を開けて

住んでいる茅ケ崎市は、サザン・オールスターズや加山雄三の出身地(なのかな?)ってことでなにかイメージが出来上がっていて、よく「いいとこ住んでるねえ」とか「おしゃれだねえ」とか言われるけれど、東京からおよそ1時間の通勤圏の端っこの地方小都市…

殺風景がいい

今日は副反応で37°を越える熱が出ていました。だいぶ治りましたが。テレワークは午前の会議だけ出席し、午後は休みをもらいごろごろしていました。そんなわけで、ってどんなわけだか・・・以下は100%の創作小話です。上の写真を昨日電車の車窓から撮った。…

サヨナラとコンニチハが溢れる場所(を取り戻したい)

3連休の三日目の月曜日。一昨日土曜に、昨今の新型コロナウイルス感染症陽性者の急増に勘案して、急遽(自分の気分として「急遽」なのです)、四回目の接種を受けることにして、地元自治体だと直近は予約一杯ですぐには接種出来ないようだったため、1~3回…

烏の教え

今日は、アメリカの鱒釣りTシャツを着た。アメリカの鱒釣りを書いたRブローティガンがノートに描いた鱒の絵と短い言葉(英語)が印刷されている。鱒の絵と言ってよいのかな、たんなる一筆書きの、無限の記号(∞)の丸の片方を大きくして先をとがらせ、小さ…

同じ街でも個々の違う街

雨は今日も降り続く。乗っている東海道線(東京~熱海)の下り電車が横浜駅に停車しようと減速した。並走する京浜急行の赤い電車は誰も乗せていない回送電車だ。私はこの写真の右方向へと走りもうすぐ停まる電車に乗っている。写真を撮ったときに赤い電車が…

強い雨、続く

金曜日。雨降り続く。今年はずいぶん早く梅雨が開けたれど、結局、梅雨の末期のような雨が続く日々がやってきた。毎年のようにどこかで土砂崩れや洪水の被害が出ている。今年はなにも起きませんように・・・。 今日は北関東U市に出張。午後、東北新幹線で東…

白い男性用日傘

写真はこのブログの6/26に使った写真と同じときの別カットですが、トタンの影が綺麗だなと、見直していて気が付いたので選びました。綺麗という単語で良いのだろうか。強い日差しの中で、街に濃い影がごちゃごちゃとたくさんあるのは夏らしいと思う。 男性用…

This is Blissという写真集を買う

恵比寿の東京都写真美術館の近くにあるPという輸入写真集書店に、ちょっと寄ってみようと、写真美術館のメメントモリ展と日本のアバンギャルド写真の展示を観に行く前に立ち寄ってみた。年に一度か二度くらい立ち寄る店だ。お洒落な造りの店で、外から見て、…

理由もなくクラウドが胡散臭い(と感じる世代)

6月の終わりに放送されたNHKBSの新日本風土記「野毛」を見ていたら、野毛のジャズ喫茶ちぐさが二日後に閉店になると言っていたので、その放送日から二日後だと思っていた。数日前、カメラを持って気の向くままに野毛のあたりを歩いていたら、ちぐさの建物は…

案外にも風景が思い出される

真夏の光は町を白く塗りつぶしそうだ。 木曜日か金曜日にNHKテレビで火野正平の「にっぽん縦断こころ旅」の茨城県編を見ていた。番組は(多くの方が観ていてご存知の通り)寄せられた手紙に書かれた、投稿者の「思い出の場所」に火野正平が自転車で赴き、そ…

音楽の嗜好はどう決まるのか?

昨日の土曜の朝、茅ヶ崎駅前のスターバックスコーヒーに行き、ソイソーセージのマフィンを食べ、ティーラテカモミールを飲んだ。席を2回移動して、理想的な(笑)一番奥の座り心地の良い一人用ソファー椅子のある柱の影の席を得て、これでしばらく読書に集中…

記憶の扉のパスワード

数日前のこのブログにそろそろとだんだん飲み会が復活してきたと書いたが、途端に「第七波」と言える感染者数の急増がニュースになりはじめた。十日ほど前にそういう席で一緒だった元同僚が、席が設けられた四日後に陽性となったという連絡があったので(私…

勝利の瞬間に電車が鉄橋を渡った

下の『JR東日本』で始まる文章は7/8夜に投稿されるよう予約投稿設定にして実際には一日前に書いておいたものでした。そしてその設定をしたのち投稿までのあいだに安倍元首相の事件が起きてしまい、その後のいま、自分がそれ以前に書いた文章を読むと、なんだ…

誕生日から半年たった

昨日に続いて、低画質に作りこんだ写真です。日向のなかに、露出オーバーのなかに、かすかに向こうを向いた人が立っていた。大志を抱いて将来を夢見ているわけではないに決まっているが、写真の中の点景としてそこに定着されていると、こんなありふれた街の…

ハイビジョン以前のテレビ画面のように

一般家庭にハイビジョンテレビが置かれるようになったのが2000年を過ぎた頃だったろうか、最近は夕方にNHKBSでハイビジョンになる前の古い番組が再放送されていることがあり、今当たり前に見ている画質よりずいぶん低画質だったんだなあ、と思うが、当時はス…

車体色遍歴

24歳くらいのときに買ったオートバイは青だった。紺ではなく、わずかに緑がかった明るめの青だった。その車体色を選んだのは月刊オートバイかモーターサイクリストの新製品紹介ページに載っていた写真からだったが、写真の青はもっと濃くてもっと紺に近かっ…

全体を見て目で考える

昨年の7月に金沢在住の叔父が亡くなり、その葬儀のために久しぶりに金沢まで出掛けた。通夜式に出て、ホテルに泊まり、告別式に出席したのち北陸新幹線で帰った。帰りにほんの少しだけ時間に余裕があったので、21世紀美術館と鈴木大拙館に、大急ぎの短時間…

60年代のオフィスビルが消えようとしている

新橋の駅前にあるビル(新橋駅前ビル一号館)の地階に古くからある食堂街では、年に二度か三度くらい土曜日の昼を食べる。都内のギャラリーで写真展を巡るときに、東京都写真美術館や東京国立近代美術館は10時には始まるが、六本木や銀座のギャラリー(WAKO…

謎かけだらけかもしれない

日があるうちはずっと南からの海風が吹き続けているこの町でさえ最高気温が33℃を越えたから、東京や埼玉はさらに3℃も4℃も高い気温になったに違いない。そんな日は南の窓も北の窓も開け放てば、海風はいつでも家の中を通り抜けているから、冷房装置を付けず…