2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

水色の窓

今日も古い写真を見直す。8年前の9月に撮られた写真。水色の窓がきれいだったから撮ったのだろう。写真を見てもそのときのことを思い出すことが出来ない。でも写真を見て、撮ろうと思った気持ちがわかる。するとそのときの自分と今の自分が一続きの同じ人間…

もう、なれない

日々が淡々と過ぎて行く。会社に行き仕事をして帰ることを四十年以上続けている。 若い頃は、会社員として満員電車の吊り革に掴まって、たまたま近くに来た人と押し合いへし合いしながらも、片手に持った文庫本を読んでいた。ある日、横浜駅に電車が着き、大…

7年前の秋の日

朝早く5時前に起床し、自家用車で出勤。会議、資料作成。夜、20時過ぎに帰宅した。いつもの平日が繰り返された日。ブログに載せる写真が今日や昨日に撮ったものから見つけられないから、またも、古いHDDをつないで過去のある日へ行ってみる。 2015年10月上旬…

声が掠れる

11年前の9月のある休日、来宮(伊東線で熱海の次の駅)まで電車で行ったのは、その頃読んでいた井伏鱒二の短編集に、生きた鰻を土産に熱海(来宮)の双柿舎に行ったが、到着したときには鰻が死んでいた(以上、うろ覚え)というあらすじの短編があり、それでそ…

11年前の9月にも

また古い写真を見直す。11年前の9月、鎌倉の由比ガ浜海岸。この頃は昼間のスローシャッター写真に凝っていて、レンズに3枚くらいNDフィルターを重ね、2秒~5秒くらいの露出時間で、もちろん三脚を立てて、撮っていた。動く人と動かない人が偶然入り混じった…

三連休も最終日となり、やっと快晴の日になった。9月の日差しは強く、小さな川の流れに沿って植えられた赤い花の咲く萩にも、陽の光が正面から当たっていた。マクロレンズや望遠レンズを使い、絞り値を工夫して、ボケや光と影を生かしたダイナミックな花の写…

台風のあとに

台風が通り過ぎ、午後4時過ぎに少しだけ青空が見えた。コンパクトデジタルカメラを首にぶら下げ、自転車で海の方へ少し漕いだが、帰りが暗くなるかもしれないのに自転車用の(いつもは取り外してある)LEDランプを部屋から持って出るのを忘れていたことに気…

食べることでほっとすること

雨の金曜日、秋分の日の休日。ワイシャツの半そでと長そでの入れ替え(衣替え)をする。そのあと、自家用車を運転して、平塚市田村のユニクロまで行ってみる。いつもの道筋、たぶんその道筋が一番早く着けるのだが、右折すべき交差点をぼーっと直進通過して…

ちっぽけでもちっぽけでない愛

明日の金曜からの三連休はまたもや、すなわち先週の三連休に引き続き、雨模様の予報になっている。だけど、雨予報だからといって、それが理由でつまらないわけじゃないだろう。ではなんでなんだかつまらないのか・・・・ぱっとしない、やる気が起きない、ど…

まったくの偶然

今日は電車で出勤。5時20分にスマホのアラームで起きて、45分に出て自転車で駅に行けば6:07発に間に合うという算段を昨晩していたが、すこしだけばたばたして出遅れ、30秒差といったところで電車を逃した。とはいえ8分待てば次が来るけど、その電車は途中で…

惹きつけるなにか

今日は在宅勤務で一歩も外に出ず朝七時から夜の七時までパソコン画面を見ながら仕事をし続けていた。終わってみたら、なんだか疲れてしまっている。出勤すれば意外と業務以外の話を誰かとして少し気を抜いたり、誰かと話すためにPCモニターの前から離れたり…

再びのアレック・ソス展

朝起きて、カーテンを開けたら青空が見えた。なんとなくスマホを操作していたら、どこかのサイトに写真家アレック・ソスのインタビュー記事が載っていた。7/24に神奈川県立美術館葉山までアレック・ソス展を観に行ったが、10/10の最終日までにもう一回行きた…

ずっと前のこと

一週間前の写真を見ているとそれがもっとずっと前のような気がする。だけどいつもそうだとは限らない。今日はこの写真をここに使いながらそう感じたが、ときには、一週間前の写真なのに二~三日前のことのように感じるかもしれない。こう書くとなにか人の心…

バケツと傘とフェンス

小学6年生のときの同級生だった青木くんは、一人っきりになる時間が好きで、放課後近くの公園で草野球をしたり、鉄棒をしたり、秘密基地作りに参加していても、ふといなくなって、例えば広場の片隅に捨ててあった空のドラム缶の中に入ってしまう。ドラム缶に…

なんかいい

年に一回、会社の補助で受診出来るがん検診を受けに代々木駅近くの病院に朝8:15に行く。内臓のCTと胃カメラ。胃カメラ検査の眠りから覚めて簡単な結果報告を受けて病院を出たのが11:40くらいだった。スマホで調べておいた近くの日本料理店のランチ海鮮丼14…

残ったナメコ

今日は久しぶりに電車で出社。夜の7時頃に会社を出て最寄り駅まで歩く間、小学校の四年生か五年生くらいの女の子二人が自転車に乗ってわたしを追い越して行った。一人の子が、生の肉が美味しいよ、と言い、もうひとりの小さな方の女の子が、びっくりした感じ…

指折り数える星の名前

早朝5時少し過ぎ、マンションの階段を降りていると、蛍光灯の光に引かれて内階段のスペースに迷い込んだまま外に戻ることが出来ないらしい小さな蛾が一匹、わたしの頭のあたりをひらひら飛びながら、付いてくる。子供の頃、アメリカシロヒトリという毒蛾が大…

そこにいたい

写真は先日銀座の資生堂ギャラリーで見た「第八次椿会 このあたらしい世界 2nd SEASON"QUIET"」に展示、というか壁にプロジェクターで投影されていたビデオ作品を撮ったもの。現代芸術活動チーム 目[mē] の企画による作品。固定カメラでまだ空に少しだけ藍…

渋谷September2022

1979年、季節は忘れたが雨模様の土曜日。当時住んでいた寮があった東急田園都市線の市が尾駅から渋谷まで出て、あの頃渋谷に行く主たる目的はレコードを買いに行くことだったから、輸入盤レコード屋には確実に行ったのだろう、そして今もあって当時もあった…

昨晩の満月

都内にあそびにいっていたので、昨晩の中秋の名月を、ちょうど墨田川に掛かる中央大橋で眺めることが出来た。橋の上に、恋人たちや家族連れやカメラマンが、それぞれ二組と三組と三人くらい集まってきては、月を見て行った。私もそこから月を見た。墨田川は…

懐かしんで一体どうするんだ

例によって、一年前の同じ月に撮った写真を見てみた。たしかにあの日はここに行き、あそこに行き、誰かに会い、そのあとに・・・と行動をなんとなく覚えている日がある。写真がたくさん撮られているから行動を追うことが出来る。もし写真がなかったり、数枚…

カケラに過ぎない「ここではないどこかへ」

昨日のブログに1951年発売のレンズを最新のデジタルカメラに装着して夜の散歩をしたことを書いた。実際に昨日のブログに書いた散歩をしたのは月曜日の9/5のことだった。在宅勤務の日は、ずっと家にいてなにも運動しないで終わってしまいかねない。そうならな…

1951年のレンズと最新のデジタルカメラ

以下、今日の分はカメラや写真のことばかりなので、すいません、そこに興味がない方にはちんぷんかんぷんでつまらないことでしょう。最初にこう書いておくのでご興味ない方は読まないで済ませてください。しかも長い・・・ 1951年発売のセレナー35mmF2.8(…

海風は気持ちよい

小さな漁船を降ろしたり引き上げたりするゆるやかなコンクリートのスロープがある海を国道から見ていた。写真を見直していて思い出した、8月の19日のことだ。海の色は季節とともに変化するらしい。ずいぶん以前に読んだ本に秋が来ると海の色がエメラルドグリ…

詩仙堂のハンミョウにつながる話

親子が展示物を熱心に見ている。子供も飽きずに興味津々のようでいろいろと父に聞いているようだ。父も知識があるようでうまく説明している。ほほえましいと思う。被写体のお二人に対してほのぼのとしたものを感じる。 このブログに過去どこかで書いたかもし…

ジオラマを撮る理由はなんだろう

尖石縄文考古館には縄文土器等が発掘された場所に赤い丸ピンが打たれたジオラマがあった。ジオラマを見るのは面白いですね。写真も撮りたくなる。この日はセンサーサイズが1インチのコンパクトデジタルカメラしか持っていなかったので、ボケ味を変えながら、…

有楽町

若い頃、80年代90年代、一緒に写真を撮りに行ったり、彼の家にレコードを聴かせてもらうために遊びに行ったり、会社帰りにどこかに食事に行ってとりとめのない話をしたり、都内の中古カメラ店を彼曰く「パトロール」と称して珍しいものが出ていないかを定期…

茅野へ

小林紀晴写真展「縄文の庭」を茅野市美術館で開催していることを今朝になり思い出し、会期を見たら、もう、今日と明日しかない。朝の5時前に起きたときは疲れていて、とてもじゃないけれど行くことは出来ないな・・・・と諦めていたが、そのあとに6時から7…

フレームアウトの良し悪し

昨日のブログで8月に撮った写真がイマイチだったから、そのイマイチ写真を正方形にトリミングしてしまうことで、写真をちょっとだけよく見える感じに誤魔化してみた。そんな行為だって、真剣に悩んでそうしているわけでもなく、高校時代の写真部のことを懐…

正方形への逃避

8月に撮った写真はなんだかぱっとしないな。 高校1年のときは中学から引き続きブラスバンド部でホルンというかその簡易版みたいなメロホンという楽器を吹いていたが、部活がつまらなくてたまらない。自然消滅的に退部して、2年生からは写真部に移った。写…