千葉紀子写真展「隣の庭」http://m2.placem.com/
11月6日まで新宿御苑前近くのM2ギャラリーで開催中。自室の窓から見える風景を中心にした展示で、窓が何方向かにあるのだろうか、寺の門前、隣家の駐車場、そして緑のある庭、などが定点として、季節や気候を変えながら、繰り返し展示されている。自室という狭い場所からだけの撮影なのに、時間が流れることが際立ってくる。雨の日の、動いている人や車がぶれている写真を見ていて感じる、やや緊張した気分は、その同じ場所に降り注ぐ明るい陽射しを見ることで安心を感じる。庭に置かれたバケツは天気によって光ったり沈んだりしている。自室にいるという閉じ込められた視点が、まるで逆転ホームランみたいに視点の高さをひっくり返り、解放された旅の視点に様変わりしている。
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そんな写真の中の気になった部分を、斜めから、こうして接写した写真は、また新たにそういうことを感じた私の気分を乗せて別の写真として写っているのだった。(とかなんとか書いたけど、そう写っているだろうか?なお、これは千葉さんの目の前で接写させてもらったものです)
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10/29夜、池袋西武コミカレの「写真集編集会議」講座の第二回目。写真家瀧本幹也氏とアートディレクター服部一成氏の話をたっぷりと聞かせてもらった。森の写真を撮るときに、木々にとっての「正面」はどこだろうか?と考えたとき、太陽に向かっている方向だろうと考え、だから高い位置から俯瞰で森を撮った、という、新作「ルイ・ビトン・フォレスト」の写真を解説している瀧本さんがおっしゃったところが、なんだかすごく良かった。
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